はなびらの様な白い総苞が、白い頭巾をかぶった山法師(比叡山延暦寺の僧徒)に似ていることから「ヤマボウシ」と呼ばれるようになったそうです。
ハナミズキの花と似ているのですが、ハナミズキは、花が咲いてから(4~5月)、葉が出るのに対し、ヤマボウシは葉が出てから花が咲きはじめます(5~7月)。撮影は5月末。
日本のヤマボウシは落葉性の木(葉が落ちる)なのですが、「ホンコンヤマボウシ月光」や「トキワヤマボウシ」は、常緑性の常緑樹(地域によっては半落葉)なんですって。
「ヤマボウシ」といっても、色々と品種があるものですね~!
この木は、常緑樹のような気がします。
葉が落ちない常緑性の品種が、なんだか良さそうですね?!
でも、調べてみると、関東地区より北の寒い地域では常緑ヤマボウシは、落葉する可能性があったり、常緑性の品種は寒さに弱いそうです。常緑ヤマボウシは、気温がマイナス5度を下回ると枯れる可能性があるそうですよ。
樹形も違うそうです。落葉ヤマボウシの樹形は比較的スラリとした「単幹」で、常緑ヤマボウシの樹形は野菜ブロッコリーのような「株立ち」に育つことが多いそうです。横に広がる「株立ち」の方が人気が高く、価格も高いそうですよ。
どの品種の「ヤマボウシ」も、沢山の花と樹形がとても素敵です。
実は、花のような部分は花ではないんです。花びらのように見える白い部分は、4枚の総苞(そうほう)で、中央に集まっている黄緑色の部分が本来の花なんです。
花が咲くと木全体が白く覆われるという表現がぴったりかもしれませんね。
花びらではないので、白く覆われている期間も長いんですね。
素朴で清潔感のあるお花の後には、「実」がなるそうです。そして、その実は、品種によっては美味しく食べることができるそうですよ。
9〜10月頃に丸く赤く熟し、ジャムやヤマボウシ酒などにも利用されているそうです。そのまま食べても美味しいとか。
ちなみに、よく似た木の「ハナミズキ」の実は、小振りで堅く、食用にはならないそうです。
注意点があるのですが、人が美味しく感じるこの実は、怖いクマやスズメバチなども、好んで食べる実なんだそうです。このことを知ると、ちょっと怖いですねー!
「クマやスズメ蜂」が出にくい場所なら、観賞用としてとても素敵だし、しかも美味しい実もなるなんて、とても魅力的な木ですよね。
この木がどの品種の「ヤマボウシ」かは、分かりませんでしたが、素敵な木であることには間違いありません。
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように・・・
最後まで読んでくださりありがとうございます。
•中央に集まっている黄緑色の部分が本来の花なのですね。「実」もなるそうですが、クマやスズメ蜂も好んで食べるそうですので、出没しやすい場所には、植えない方が良い気もします。
•通常の「ヤマボウシ」は、とても大きくなる木ですので、場所が確保できる方にお勧めします。そして、落葉性の木なので、葉がたくさん落ちますので管理が大変なこともあります。
•流通している「ヤマボウシ」の品種は沢山あります。ヤマボウシ苗 ロングデイズ なんていう品種もありました。こちらは、通常のヤマボウシより長くお花が楽しめるそうです。先ほどご紹介した「ホンコンヤマボウシ月光」や「トキワヤマボウシ」も理想的な「ヤマボウシ」ですね。
日当たりを好みますが、半日陰でも生育可能。 庭植えの場合は、水はけのよい場所にすると良いそうです。
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