ツルニチニチソウは強靭な植物です。夏に咲かせた花が散った以降は、葉っぱだけになるのですが、その後も、どんどん生い茂っていきます。ツル性の植物特有の厄介さは、這っていき、広がり続けることです。このツルニチニチソウも雑草化していますね。
なんでも、2015年以前の要注意外来生物リストには、ツルニチニチソウは記載されていなかったそうです!もともとは、観賞用として楽しまれていた植物だったそうですが、お手入れを怠ると、手に負えなくなる大変な性質があるのです…。
それは、
いらないと思った時には、すでに遅し、となる場合が多く…
駆除する際に切ったとしても、切った茎からも根が伸びるし、抜いたとしても、土のなかにも根が残っていると、再生して新しいツルがまた、伸びてくるそうです。
そして、ツルが地面に触れると、なんと根付いてしまうそうです。そして、また新しく株となって成長して、気がつけば、あたり一面をすべてを覆いつくしてしまいます。
花は、私が好きな「ニチニチソウ」に似て可愛いのですが、葉が茂りすぎて、圧迫感がありますね。伸び放題になってしまった「ツルニチニチソウ」が生えていた場所は、少し陰気な感じさえしました。
青々とした葉をもつため、古代のヨーロッパでは「悪い物を寄せつけない」「繁栄と幸福をもたらしてくれる」といい伝えられているそうです。一方で、「死の花」とも呼ばれているそうです。この別名は、怖いですよね!それは、子どもが亡くなると、ツルニチニチソウで飾ってあげる風習があったからだそうです(イタリア)!
「魔女のすみれ」「大地のよろこび」という別名もあり、不死のシンボルとして身につけることもあったそうですよ!
またツルニチニチソウは「アルカロイド」という毒性があります。毒は、手で触れたくらいでは大丈夫だそうですが、気になる方は、剪定をする際や、たくさん駆除する際は、手袋や手洗いを忘れないよにしたいですね。
〇育てる時は、プランターなどで、広がらないように、まめに剪定しましょう。
〇庭などに植えると、お隣に迷惑をかけたり、厄介なことになる場合が多いそうです。駆除しようとしたときには、根絶することが難しいことから、植えてはいけないという人が多い植物なのです。
〇花言葉には、「生涯の友情」もあります。「ツルニチニチソウ」は、多年生植物(個体として複数年にわたって生存する植物)であり、長い間、傍にいてくれる友に重ねて、名づけられたようですね。
大切に育ててくれる人が育てると、厄介者ではなく、可愛く育ってくれそうですね。
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