スミレは、花を終えたら、種を飛ばして増えていきます。多年草でもあるので、毎春、同じ場所で花を咲かせるそうですよ!
なんでも、スミレ属の植物は世界に数百を数えるほどあり(約450種)、日本に自生しているスミレは約60種類とも言われています。が、実際には、識別の難しくなった雑種スミレを含むと、200種類くらいはあると言われています。
皇妃エリザベートが好きだった《すみれの砂糖漬け》が、ウィーンの「デメル」で販売されていたり、マリーアントワネットがお気に入りだった香水の中にも、スミレが使われていたり、今も昔も、綺麗だとか、素敵だとかを感じ取る感性=ときめきは変わらないのですね!
調べると、食べ物だけの話でなくナポレオン・ボナパルト家のシンボルとして使用されていたりもしたそうですよ(ちなみに、日本の宝塚歌劇団のシンボルも「スミレ」です)!
有名なカクテルである《バイオレットフィズ》でも、スミレは用いられています。
なんでも、《バイオレットフィズ》などに用いられる原料のスミレは、香りが素晴らしいニオイスミレを原料とするそうで、そちらをバイオレットリキュールと呼ぶそうです。
このリキュールには、神経毒のビオリンが微量含まれ、微量だと薬用となるそうです(鎮静作用を期待して飲用)。
スミレの花は毒がありませんので、お砂糖漬けにしたり、食用として楽しまれていますが、注意点もあります。
先ほど、有名なカクテルである《バイオレットフィズ》についてお話しましたが、この原料となるニオイスミレですが…
ニオイスミレの根茎、種子には毒が含まれていて、非常に危険なんです。
(ニオイスミレだけでなく、サンショクスミレにも、種と根には有毒な成分が含まれています)
ビオリンを主成分に数種の毒素を種子と根茎にもち、神経毒・心臓麻痺があり得るようです。
ニオイスミレは、ヨーロッパでは葬儀の際に墓石に撒く習慣があったそうですよ!聖母マリアの控えめさと誠実さを象徴する花だったとか!
植物界最強の毒花「トリカブト」は、致死量を摂取すると6時間以内に死んでしまうとも言われています。その花を漢字で書くと【菫】とも書きます。
「トリカブト」は「スミレ」同様、綺麗な紫色の花を咲かせるのは同じですが、漢字で書く「菫」が、《スミレ》《トリカブト》と読むなんて、知りませんでした。
それもそのはず、漢字検定1級の試験に出される、難易度の高い漢字の読み方だそうですよ!
ニオイスミレは、1輪でも部屋中に香りが行き届くほど強い香りを放つそうですよ。道端のこちらのスミレは、ニオイスミレではないので、近寄っても香りは感じませんね。
小さいながら、たくましく生きる姿に、小さな幸せをいただいたような気持ちに♪
こちらの情報が誰かの助けや喜びに繋がりますように…
最後まで読んでくださりありがとうございます。
〇スミレは食用や薬用としても用いられますが、食べる時は、花と葉だけにしましょう
注意点:
〇道端のスミレは衛生面で、問題があるので、食べないようにしましょう
食用にするなら、エディブルフラワー等のお花を食べましょう
〇ペットである、犬や猫が、スミレ等の、茎や根を食べないように注意しましょう
スミレ科のパンジーも同じように、毒を含みます
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