巷には「ほしい物」があふれていますが、おこづかいでやりくりすることで、「ほしくても手に入らない物があること」、「ほしい物を手に入れるにはガマンしなければならないこと」を学びます。同時にガマンする苦しさから解放されるためにはどうすべきか(お店に行かない、買わずに誰かに借りる…)を考え、知恵を身につけていくのです。
おこづかいでやりくりさせると、自分の責任のもとでお金を管理するようになります。自分で予想した金額や感覚とは違った結果を味わう場面に遭遇することで金銭感覚が養われ、正確な予算立てと管理する力がついてきます。
プレゼンとは、自分の意見、考えを相手に伝えること。そこで、おこづかいで子どもが値上げを要求してきたときは、なぜ値上げが必要なのか、その理由をプレゼンしてもらいましょう。最初は相手を納得するように話すのは難しいけれど、この練習を繰り返すことで、将来、社会に出た時に相手を納得させるプレゼン力が身につくのです。
自分でやりくりして買い物をするようになると、店や種類によって値段が変わるなど、さまざまな違いに気づくことになるでしょう。すると、自分にとって最も満足できるものを手に入れるためにはどうすべきか、情報を集め、調査、比較するように。この力がつくと、いいもの、悪いものの判断ができ、お金のトラブルに巻き込まれることがなくなります。
子どもが将来の夢の話を始めたら、夢をかなえるためにどんな努力が必要で、どれくらいのお金がかかるのかを一緒に考えましょう。子どもの年齢によってどこまで話すのかは変わりますが、早いうちから金銭的なことも含め、なりたい自分を具体的にイメージすることは、現実的に夢をかなえる力を育てることにつながるのです。
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