■よく使う道具
ジョウロ
細かい穴が開いていて、そこからシャワーのように水が出る部分をハス口といいます。まんべんなく水を与えられるので、ハス口があるものを選びましょう。
移植ゴテ
苗を植える時に穴を掘ったり、土を入れたりするのに使います。「移植ゴテ」は、片手で使えるスコップのことです。
園芸バサミ
間引きや摘心、収穫のほか、紐を切ったりする時に使います。刃先が細いハサミは細かい作業にも適しています。
土入れ
土をすくってプランターに入れる時に使います。持ち手がついているものは一度に多くの土をすくえて便利です。小さいものだと狭いところや込み入ったところにも使いやすいです。
ふるい
種をまいた後、土をかけるときに使います。また、土から根などを振り分けるときにも役立ちます。網目の大きさが違う替え網つきの商品もあります。
ポリポッド
苗を購入するとついているプラスチック製の入れ物です。種まきや苗を育てる時に使います。2~3号のポリポッドがよく使われます。土が流れ出ないように鉢底ネットもいっしょに用意しましょう。
鉢底ネット
プランターやポリポッドの底穴に敷いて、土の流出や害虫の侵入を防ぎます。底穴に合わせて自分で切って調整できるものがあります。
支柱
植え付けたばかりの苗や、倒れやすい野菜を支えます。朝顔などでよく使われる「あんどん型支柱」はリング状のフレームがついたもので、つる性の植物を絡ませたりするのに便利です。
紐
茎が倒れないように支柱に結び付けるときや、つるや枝を誘引きするときなどに使います。ナイロンテープでも使えますが、自然素材がよければラフィア(ヤシの葉の繊維)や麻ひもがおすすめです。
ラベル
野菜の名前や品種名、植えた日などをメモして管理しやすくします。
不織布ネット
害虫対策や寒さ対策以外にも発芽、発根促進してくれます。
園芸シート
シートはベランダを汚さないように床に敷きます。
プラ船
プラ船は土を混ぜる時に便利ですが場所を取るので余裕があれば用意しましょう。
プランター栽培は畑と違って土の量が限られています。そのため乾燥や加湿が起きやすく、頻繁な水やりで肥料不足になりがちです。では、プランター栽培に適した土はどんなものでしょうか?
自分で土をブレンドする上級者さんもいますが、家庭菜園初心者さんには市販の培養土が簡単で確実です。通気性、保水性に優れており肥料分もバランスよく含まれていてそのまま使用することができます。
よい土は、水をあげると全体によく染み込み、底から出ていきます。そして湿った状態の土を強く手で握ると固まります。また、その固まりを指で押すと簡単に崩れて元の状態に戻ります。土の粒子と空気と水のバランスが重要です。このバランスが崩れると根が呼吸できなくなり、根腐れが起こしたり、乾燥して栄養不足になったりします。
購入の際は花や観葉植物用ではなく野菜専用の土を購入するようにしましょう。ナス、キュウリ、トマト用など、その野菜に最適な土の配分がされている専用の土も売られています。
土がゴミで捨てられないのをご存じでしたか?土は「自然物」+「不燃性」のため、ほとんどの自治体がゴミとして回収していません。ホームセンターの中には、園芸用土の引き取りサービスを実施しているところがあります。
自治体によっては少量なら回収してくれるところや、引き取り先を紹介してくれる場合があるので、お住まいの自治体に問い合わせてみましょう。
一度使った土をそのまま処理してしまうのはもったいなく感じませんか?リサイクルすれば使用済の土を使って再度栽培する事ができます。ただし、新しい土に比べて、再利用する土の中には目に見えない細菌やウイルス、カビなどが増えてしまっているために病気になりやすかったり、実がつきにくかったりするので注意が必要です。
土を再利用する場合は、不要なものは取り除き、日差しの強い日によく日光に当てましょう。
古土に混ぜるだけで再利用できるリサイクル材も販売されています。リサイクル材の中にはたい肥や肥料が含まれており古い土の質を改良してくれます。
再生した土は日光や雨に当たらないようにしっかりと保管しておきましょう!
再生した土は同じ科の野菜に使わないようにしてください。リサイクルをしても「連鎖障害」が起きて、病害虫の被害を大きく受けます。連作障害に特に注意が必要な野菜は、アブラナ科(ブロッコリー、コマツナ、キャベツなど)、ナス科(ナス、トマト、ピーマンなど)、ウリ科(キュウリ、スイカなど)、バラ科(イチゴなど)、マメ科(エンドウなど)です。
リサイクル土を使うときは前回作った野菜とは違う野菜を育ててみてください。
家庭菜園を始めると目につくものが種や苗だけではなく、いろんな種類の道具や土でした。最近ではこんなものがあったら便利!というものがたくさん商品化されています。その中でも筆者がホームセンターで「ほぉ」と感心した商品は「捨てられる土」と、「オーガニックの土」でした。
何度も再利用できない土はいずれ捨てることになります。しかし、家庭ごみで出せないと困りますよね。撒いて終わり、といかないベランダ菜園の方には「捨てられる土」をオススメします。
オーガニックや有機といった言葉もすっかり馴染みがありますが、少量だからできるオーガニック野菜を楽しんでみたいと思います。
(執筆担当:富宇加ナターシャ)
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