キエーロとは、コンポストという生ごみを発酵・分解させて堆肥を作る装置の仲間です。
コンポストと違うのは、黒土の中の微生物の活動で、土に埋めた生ごみが分解される、という点。
発酵促進剤などの追加が不要なのです。
発酵とは違うためか、臭いもまったく気になりません。
分解の作用で、土が増えることがないのも始めやすいと感じたポイントでした。
黒土を入れる容器と黒土、混ぜるための大きめのスコップやシャベルがあれば、すぐに始めることができます。
黒土を入れる箱は、自治体によっては購入できるようです。
今回は、より簡単にプランターを使う方法を試しました。
実際には黒土を購入しただけなので、とても小さい初期投資で始めることができました。
もしも続けることが難しくなっても、残るのは我が家の場合は土だけ。
ここは、気軽に始められる大事なポイントですよね。
生ごみを埋めるために、少なくとも20cm程度の穴を掘ることが好ましいようです。
我が家の場合は、600cm×324cm×324cmのプランターを使用中。
穴を3箇所掘ることができ、それぞれに成人男性の握りこぶしくらいの量の生ごみを埋めています。
プランターの設置場所は、2階ベランダ。
抜群の日当たりと風通しであることと、ひさしが大きくてしっかり雨が避けられるためです。
プランターには蓋をつけていませんが、販売されているキエーロの箱は蓋付きです。
設置する場所の状況に応じて、キエーロの仕様を決めてください。
野菜くずを細かくきざんだものを穴に入れます。
このまま土と混ぜてしまうのが、いちばん簡単な方法。
我が家では、野菜くずの他に米ぬかと水を入れています。
米ぬかを入れたところ。
精米所から無料でもらった米ぬかです。
だいたい、写真の量で野菜くずの半量から3分の1程度を目安に入れているつもりですが、目分量です。
この後、水を入れて混ぜた時に、土、野菜くず、米ぬかが何となく均等に混ざることをイメージしています。
混ぜたところです。
黒土の中に微生物がいるので、野菜くずがしっかりと土と触れ合うように混ぜ合わせておきます。
土を被せて、完全に埋めます。
この時、土から生ごみが出てしまっていると微生物が分解できないので悪臭が出てしまうそうです。
ここはしっかり埋めます。
実は、米ぬかが本当に分解促進に役立つのか試してみました。
写真の通り、野菜くずを入れた穴に①米ぬか+水をまぜたもの、②米ぬかのみまぜたもの、③何もまぜない野菜くずのみのものとしました。
結果は、ダントツで①でした。
米ぬかやお茶がら、コーヒーのカスは微生物の好物。
一緒に入れると分解が早まります。
穴に埋める量や気温などにもよるかと思いますが、約10日から2週間ほどで分解できます。
ちなみに我が家のごみの量だと、1週間ほどで分解できています。
岡山県南部の比較的温暖な気候です。
日にちが経ったら、再度混ぜる作業です。
土から塊が出てきます。
やや白っぽく見えていますが、この状態でほぼ分解はできています。
塊をザクザク崩して、しっかり混ぜます。
2週間ほど待っている間に溜めておいたごみをまた埋めて、ステップを繰り返します。
・ごみは細ければ細かいほど分解は早いです
(刻むのがつらいときは、ミキサーを使うことも)
・とにかく混ぜます
・キエーロのサイズに応じて、ごみの量を調整するとうまく循環すると思います
・微生物の好物と苦手なものがあります
(火を通したもの、傷みかけのものの方が好物)
(ラーメンの残りスープや廃油は好物)
(柑橘系のくだものの皮などは苦手)
・我が家では野菜くずだけを埋めています
・野菜だしを取ってからキエーロに埋めれば、栄養も取れ、火が通ることで分解も早くなり一石二鳥です
わたしは、とある自治体のホームページに掲載されていたキエーロの詳細情報を参考にさせていただきました。
11月ごろから現在までの、我が家での使用状況です。
これから暑くなりますので、生ごみを一時的に冷蔵庫で保管するなど、溜めておくための工夫が必要そうです。
入れるだけで乾燥できたり、自動で混ぜてくれるような生ごみ処理器よりもはるかに手間が必要ですが、手間暇含めてどなたかの参考になれば幸いです。
長文を最後まで読んでくださってありがとうございました✨
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