日本古来の風習として、お正月を迎える前に家の内外に飾り付けるのがお正月飾り。
日本人にとってお正月とは新しい年神(歳神)様が訪れる大事な節目です。
年神様とは年の初めにやってくる来訪神で、人々はその年の作物の豊作を祈念しました。
また、昔亡くなった人の魂が山の神となり、子孫の繁栄を見守るために降りてくるとも考えられていました。
年神様は農耕の神様でもあり、祖先の神様でもあるわけです。
お正月飾りは年神様をお迎えするための目印として門や玄関に飾り、年神様はそれを目印にやって来て、飾りに宿ります。
年末は念入りに準備をして年神様をお迎えし、つつがなく新しい一年を過ごせるようにと祈願します。
お正月の飾り付けはお祝い事なので、縁起の良い日を選びたいところ。
12月13日は「正月事始め」といわれ、お正月の準備に取り掛かるのに良い日とされています。
大晦日の31日に飾り始めるのは「一夜飾り」と言って縁起が悪いとされています。
なので、まだお正月飾りのご準備ができていない場合は、31日までに飾るか年明け1月1日に飾るのがよいでしょう。
お飾りは松の内(門松を飾っておく期間)の間飾ります。
1月7日までだったり、15日までだったり、松の内は地方や習慣によってまちまちです。
しめ縄は神棚に、しめ飾りは玄関や室内のドアなど日頃お世話になっている所に飾ると良いとされています。
最近では気軽に取り入れやすいモダンなデザインのお正月飾りが増えていて、インテリアとしてお部屋に飾る方もいらっしゃいます。
一年のご多幸を願って、飛翔する鶴の勇姿が新春の喜びを表現している上品なお飾りです。
鶴は千年と古くから長寿を象徴する吉祥の鳥とされています。
松は常緑樹で一年中緑を保ち、何十年・何百年と樹齢が長いことから長寿を象徴しています。
南天は難を転ずると言われ、災難や難関を転じるとされています。
そしてしめ縄は、神様の領域と現世を隔て、その中に不純なものが入らないようにし、神様の占める場所を意味します。
伝統のお正月飾りをスッキリとしたモダンなデザインにした和紙のお飾り。
現代のライフスタイルに合わせたお正月飾りです。
御幣は神様の依り所だと考えられてきました。
水引で門松を見立てて作ったお飾りです。
長寿の象徴とされる亀を組紐で表現した金白の門松が、上品で晴れやかな雰囲気に満ちたお正月のお部屋を演出します。
桐箱の蓋を開けると、中からは木製の鏡餅、絹の組紐で出来た橙や飾り紐が出てきます。
組紐にはそれぞれ新春にふさわしい結びが使われており、橙は亀結び、三宝に付けた飾り紐は菊結びといわれます。
亀結びは古来より魔除けと、長寿冨貴の象徴とされ、菊結びは延命長寿を表します。
水引の長さと流れを利用したシンプルな水引飾りです。
お正月の概念にとらわれず、洋風な玄関や洋間の壁にも合うモダンな色使いが特徴です。
水引は、人生や生活の節目・お祝いの際に「気持ちを表現」するアイテムとして使われ、今日ではさまざまな色の水引が作られるようになりました。
水引は縁起物を形作り、さまざまな願いを込める飾り物に用いられます。
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