ご存知ですか?日本の夏の風習【盆提灯】

ご存知ですか?日本の夏の風習【盆提灯】
投稿日: 2021年6月15日 更新日: 2021年7月26日
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お盆の時期は、多くの日本企業では夏休みとして長期休暇が設定されており、花火大会や夏祭りなどが続くシーズンです。
本来、お盆とはご先祖さまの霊が帰ってきて家族と過ごし、戻っていくという、日本古来の心やさしい信仰から生まれた行事です。

「どんな盆提灯を選べばいいの?」「いつ頃、どうやって飾るの?」という、皆さまからよくいただく疑問にお答えします。

お盆の時期に提灯を飾る意味は「道しるべ」

お盆は、ご先祖さまの霊をお迎えし供養するための行事です。

お盆の時期は、ご先祖さまが迷わず里帰りできるよう、“道しるべ”として家の仏壇に提灯の灯りを灯します。

また、玄関に使う門提灯はご先祖さまが帰ってこられる時の目印と、初盆参りされるお客さまに対する目印でもあります。
家紋入りの提灯であれば、より目印となります。

※初盆(新盆)とは、故人となられて三十五日・四十九日の法要がなされた後に、初めて迎えるお盆のことです。
はるか昔に亡くなったご先祖さまに比べ、つい最近まで家族の一員だった方に対しては追慕の気持ちが強く、特別にもてなしたいという心から、初盆の風習が始まったといわれています。

種類は大きく分けて2つ

種類は大きく分けて2つ

大きく分けると、こちらの2つに分類されます。

①吊り下げタイプの「提灯」
②置き型タイプの「行灯」(あんどん)

画像は「行灯」タイプです。

「行灯」には、三本脚の「大内行灯」や、1年中インテリアとして飾れるようなデザインの「創作行灯」などがあります。

時代の変化に伴い、提灯の形は変わりつつありますが、家族やご先祖さま、大切な人を想う心は今も昔も変わりません。

飾る時期

地域によって時期は異なりますが、お盆の入りより2週間ほど前から飾るのが良いとされています。

ご先祖さまをどのような方法でお迎えするのかは、宗派・地方の風習などによって異なります。

一般的には、13日に迎え火を焚き、16日に送り火を焚きます。
各家庭では、“精霊棚”と呼ばれるご先祖さまをお迎えする場所を準備して、さまざまなお供えをします。

飾り方

仏壇、祭壇の左右に飾るのが基本です。
天井から吊り下げる提灯と置き型行灯の上下セットで飾るのが一般的です。

行灯はご先祖さまが家の仏壇に帰られる際の“道しるべ”ですので、一本ではなく、一対でご用意されるのが良いでしょう。

インテリアにもおすすめな【創作行灯】

インテリアにもおすすめな【創作行灯】

最近は、従来型のほかにもお部屋のインテリアとして使える行灯もあります。
その地域の風習に合ったものだけでなく、お好みのデザインのものを選ぶことができます。

しまう時期・しまい方

【しまう時期】
地域によって時期は異なりますが、ご先祖さまがお帰りになり、お盆が明ける17日以降にしまいましょう。

【しまい方】
各部品を購入時の袋に入れ、元の箱に片づけるようにしましょう。
台の汚れは乾いた柔らかい布で拭き、防虫剤を入れて湿気の少ない場所での保管がおすすめです。
クローゼットの上棚や押入れの天袋などが良いでしょう。

提灯は紙や木など自然由来のもので作られているものが多く、火袋(紙の部分)は和紙や絹を糊を使って貼り合わせているため、長い間箱の中に入れたままにしていると、たとえ防虫剤を入れていても虫食いが起きたりすることもあります。
年に一度は箱から出して状態を確認することが必要です。

コツ・ポイント

現代のお盆の時期や風習は、地域によって異なりますが、東京をはじめとする一部の地域では7月15日前後、その他の多くの地域では8月15日前後に行われるのが一般的です。

お盆の間は極楽浄土にいる霊魂が生前過ごしていた場所に帰ってくるとされています。
故人やご先祖さまの霊魂を家に迎え入れ、家族や親戚、親しい人々が集まり、供養する機会となっています。


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