花粉症は、花粉に対するアレルギー反応のひとつです。
本体、人体にとって花粉は無害。しかし、体が花粉を異物と誤認して、免疫機能が働くことがあります。免疫機能によって体内に抗体ができ、目のかゆみや鼻づまり、くしゃみといった防衛反応を示すのです。
とはいえ、花粉が体内に入ったからといって、すぐに花粉症の症状が出るわけではありません。花粉はアレルゲンとして、体内に少しずつ蓄積されます。そして、許容量を超えたとき、はじめてアレルギー症状として現れます。これが、今まで何の症状もなかった人が突然「花粉症デビュー」する仕組みです。
また、生まれつきアレルギー体質の人は、花粉に対しても敏感に反応しやすく、食生活の乱れ・睡眠不足・生活上のストレスなどで免疫力が低下することでも、花粉症を発症しやすくなります。
花粉症の症状を緩和させるには、免疫機能を強化して抵抗力を高め、アレルギー反応を抑えることが重要です。
なかでも近年注目されているのが、ポリフェノールによる花粉症対策。
ポリフェノールとは、植物が光合成によって作り出す成分で、抗酸化作用が期待できることで知られています。
ポリフェノールはほとんどの植物に含まれており、5,000種類以上もあると言われています。そして、ポリフェノールのなかには、花粉症による鼻水や目のかゆみといった症状の原因となる「ヒスタミン」の生成を抑える効果が期待できるものもあるのです。
血圧や内臓を健康な状態に整える効果も期待できるので、花粉症対策だけでなく、あらゆる面での健康に貢献してくれるでしょう。ただし、ポリフェノールは長い時間体にとどまることができないため、毎日小まめに摂取することが大切です。
洗濯物の外干しをしない・玄関で衣服についた花粉を落とす・帰宅後すぐにシャワーを浴びるといった、物理的な花粉対策とあわせて取り入れてみましょう。
ちなみに、柔軟剤を使うと静電気の発生を抑えることができ、衣服に付着する花粉の量を減らすことができます。部屋の換気は、花粉の飛散量が少ない早朝がおすすめ。可能であれば、掃除も朝の早い時間帯に済ませておくのが理想的です。
今回は、花粉症の仕組みや、花粉症対策として注目を集めているポリフェノールについてご紹介しました。
今症状が出ていない人でも、突然花粉症になってしまうことがあります。花粉の飛散量が多い時期は、できる花粉症対策をしておくことが大切。ストレス・睡眠不足・偏食などを避け、ポリフェノールを含まれる食品を意識的に摂取して、免疫力をアップしておきましょう。
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