「夏バテ」は聞いたことがあるけれど、「春バテ」についてはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
春バテとはその名の通り、春に起こりやすい心身の不調のこと。
春は1年のなかでも寒暖差が大きい時期であり、同時に進学や就職、異動、転勤など、生活環境や人間関係に変化が起こりやすい時期でもあります。 こうした寒暖差や環境の変化が原因となり、以下のような症状が現れることがあるのです。
・なんだかだるい
・やる気がでない
・集中できない
・イライラする
・ちょっとしたことで落ち込む
上記のような症状に心当たりがある場合には、春バテになっているかもしれません。
心身ともに健康な状態で過ごすためにも、春バテにならないよういくつかのポイントを押さえておくことが大切です。 では、春バテ予防のポイントを確認していきましょう。
1.冷え対策に取り組む
春バテ予防のポイントのひとつとして、冷え対策が挙げられます。 朝晩や屋内外の寒暖差によって体を冷やしてしまわないよう、注意が必要です。
冷え対策として、まずは以下のことから取り組んでみてはいかがでしょうか。
・カーディガンやストールなど、体温調節できる服装を心掛ける
・カイロや温熱シートを使って、血流の多い首・腰・お腹・太ももを温める
・シャワーで済ませずに入浴する
・適度な運動で血流・代謝を高める
2.バランスのよい食事を意識する
環境の変化とともに忙しい日が増え、偏食になりがちなことも春バテの原因のひとつ。 春バテを防ぐためにも、栄養バランスのよい食事を意識しましょう。 なかでも、血行促進や疲労回復、抵抗力の向上に役立つ「ビタミン」、イライラを防止する「カルシウム」、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促す「トリプトファン」を意識的に摂取するように心がけることをおすすめします。
ビタミンが多く含まれる食材…レバー、豚肉、にんじん、ほうれん草、トマトなど
カルシウムが多く含まれる食材…牛乳、チーズ、豆腐、小松菜、ゴマなど
トリプトファンが多く含まれる食材…バナナ、豆腐、納豆、卵、おから、チーズ、かつお、豚肉など
3.質の良い睡眠をとる
春は日照時間が増え、ついつい夜更かしをしてしまったり、気温の変化で上手く寝付けなかったり、眠りが浅いといった状態になってしまいがちです。 以下のポイントを意識して、睡眠習慣を改善しましょう。
・寝る前にPCやスマホの画面を見ない(1時間前にはOFF)
・入浴などで体を温めておく(38~40℃のお風呂に10~20分)
・目を温めてマッサージをする
・寝室の温度と湿度を調整する(23℃前後、湿度50~60%が目安)
また、音楽を聴く、アロマを炊くなど、寝る前にリラックスした状態に整えることも大切です。
今回は、心身に不調をきたす「春バテ」を予防するためのポイントをご紹介しました。
冷え対策・食生活の改善・睡眠の質を意識することが、春バテ予防につながります。 今回ご紹介した情報も参考に、心身ともに健やかな状態で春を過ごしましょう。
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