家庭で使用されている壁紙の大半はビニールクロスで、見極め方は壁に少量の水をかけたときに弾くかどうかです。ビニールクロスは水で固く絞った雑巾で拭いたり、少量の洗剤を使ったりして掃除します。
ただし、和紙や布が使われていたり、昔ながらの土や砂が固められた壁の場合、同じような掃除の仕方はNGなので注意してください。
これらの壁は現代の住宅ではあまり見られませんが、水拭きをしたり洗剤を吹き付けてしまったりすると、壁を傷めてしまう可能性もあるため、掃除の前にしっかり確認しましょう。
ビニールクロス以外の壁の掃除は細心の注意が必要だったり、特殊なやり方をしなけらばならなかったりする場合もあるので、取扱説明書通りに掃除をするか、プロに掃除を依頼するのがおすすめです。
以下では、ビニールクロスの掃除の仕方を詳しく説明します。
壁紙は気が付くと手垢やホコリがついて汚れているものですが、月に一度程度簡単なお掃除をすればきれいな状態が保てるでしょう。お掃除の仕方は、ハンディモップでホコリやゴミを落としたあと、固く絞った雑巾で水拭きするだけです。
壁紙は汚れが蓄積すると黒ずんだりカビの原因となるため、こまめに汚れを落とすことが大切です。
もし、壁紙の黒ずみや手垢汚れが気になってきたという場合は、台所用中性洗剤と雑巾2枚を用意して以下の掃除を行いましょう。
①水に濡らし固く絞った布巾に台所用中性洗剤を数滴垂らす
②壁を上から下に拭いていく
③洗剤のついていない濡れ布巾で水拭きする
④乾いた布巾で乾拭きする
※力を入れすぎると壁紙を傷めてしまうこともあるので、優しく丁寧に拭きましょう。
前項で説明した念入り掃除の仕方で、ほとんどの汚れは落ちるでしょう。しかし、それでも落ちない汚れの場合、その汚れに合った掃除方法を行うのがおすすめです。
以下で汚れ別の効果的な掃除方法を説明します。
壁紙をもっとも汚すのは、手垢や皮脂、煙草のヤニといった油汚れです。
中性洗剤を使っても落ちない頑固な油汚れは、重曹水(水100mlに重曹小さじ1杯を混ぜたもの)がおすすめ。
掃除の仕方は、まずモップでホコリを落とし雑巾で水拭きをして表面をきれいにしたあと、重曹水を汚れの部分に振りかけます。そして水拭きで重曹水を拭き取ったあと、乾拭きで壁紙の水分を除去すれば完了です。
拭き掃除をしても落ちない黒い汚れがある場合は、頑固な油汚れの他は、カビの可能性が高いです。カビ菌は深くにまで根が入り込んでしまうので、壁紙の表面を掃除してもきれいにならない場合が多いためです。
カビの除去は、油汚れの落とし方と手順は同じですが、重曹水の代わりに市販のカビ取り用漂白剤を使います。強力なカビ取り用漂白剤を使えば、カビを根こそぎやっつけられるので、元のきれいな壁紙に戻すことも可能です。
ただし、色柄がついている壁紙の場合、漂白剤を使うと色落ちしてしまう可能性も。色柄物に漂白剤を使いたい場合は、壁の隅などの目立たない部分に漂白剤を少量付けて、色落ちしないか試してから掃除しましょう。
また、油汚れ落としに使った重曹水なら、カビ落としの効果もある程度期待できますし、色落ちの心配も少ないのでおすすめです。
ボールペンやクレヨンなどによる子供の落書きは、基本的に油汚れなので、油汚れ落としのやり方で落ちる場合が多いです。それでも落ちない濃い落書きは、除光液やクレンジングオイルを使うのがおすすめ。
除光液やクレンジングオイルには、油を分解する成分が含まれているので、汚れの上から塗ってふき取るだけで、きれいに落とせるはずです。ただし、漂白剤の場合と同じで、色柄が付いている壁紙の場合は色落ちする可能性があるので注意してください。
上記で紹介した掃除方法を行っても、どうしても壁紙の汚れが取れない場合は、家庭での掃除方法では落ちないくらいの頑固な汚れやカビになってしまっている可能性が高いです。
無理をして汚れを落とそうとすると、壁紙を傷めてしまったり、破いてしまったりする可能性もあるため、プロの壁紙(クロス)クリーニングに依頼することをおすすめします。
プロの手による壁紙(クロス)クリーニングなら、高い技術と業務用の洗剤で、家庭では落ちづらい頑固な汚れやカビも、すっきりきれいにしてくれます。
また、張り替えてから長い期間経っている壁紙は、プロの壁紙・クロスのリフォーム / 張替えのプロに依頼し、思い切って張り替えてしまうのもおすすめです。
汚れの原因によって掃除方法を変えて、綺麗な壁を保ちましょう!
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