花粉の飛散は、2月から始まっています。
その後、どんどん増え、地域差はあるものの5月末ごろに収束していきます。
実はこの間、「黄砂」も飛んでいます。
黄砂とは、中国大陸をはじめとするアジアから飛散する砂ぼこり。ピーク時には、これらの両方が車の上につき、うっすら黄色のほこりをかぶった状態になります。
【花粉のシミは雨でできたペクチン!】
花粉が、車のボンネットやルーフにうっすらと黄色くつくことがありますが、厄介なのは雨です。
車に花粉がついた状態で雨が降ると、ヒョウ柄のような模様になることがあります。
この状態が、車の塗装面を痛めることになるんです。
水を含んだ花粉からは「ペクチン」という物質が漏れだします。
「ペクチン」とは粘り気を持った物質。
身近なところでは、フルーツジャムのとろりとした粘り気がペクチンです。
あのような粘り気を持つ物質が花粉から出て、車にへばりつき、乾燥してシミになります。
一度ついたシミは、洗車でも落とすことができない場合があるので要注意です。
うっすら黄色くなった車を、慌てて、タオルやクロスでこすり洗いするのは、車に傷をつけるためNGです。
【①多めの水で洗い流す】
シミになる前、サラサラ花粉の状態であれば、シミになる前に「水」で洗い流す落とし方が最適です。
水で流す前に、クロスやスポンジでこするとボディに傷をつけてしまいます。
それゆえ、まずは、車の上から下へ多めの水で流して、取れる花粉を流します。
【②多めの泡で優しくカーシャンプーをする】
花粉を落としたら、いつもより多めの泡を意識したカーシャンプーを泡立て、優しく洗車します。
【③ワックスがけは手早く!時間帯は朝や夕方以降に!】
仕上げにワックスがけをする際、ワックスを乾かす間に、新たな花粉がつくケースがあるので、注意が必要です。
花粉は、日中に多く飛散するので、洗車する時間帯を、朝一番または夕方以降に行うのが◎。
時間がかかるクリーム式のワックスではなく、手早くできるペーパータイプのツヤ出しで代用するのもおすすめです。
【①60〜70度のお湯をかける】
花粉のシミは「高温」になると、落としやすくなることがわかっています。
シミが気になるところに、掃除用のマイクロファイバークロスをおきます。
その上から、60~70度のお湯をかけ、車の塗装面が温まり、花粉が浮き上がるのを待ちます。
※これ以上の温度は、プラスチック部品に影響する可能性があるのでNGです。
【②優しく花粉のシミを拭き取る】
上記①のマイクロファイバークロスで優しく花粉のシミを拭き取ります。
【③シミになる前!サラサラ花粉の落とし方」の手順で洗車する】
全体の汚れを多めの水で洗い流したら、多めの泡のカーシャンプーで洗車します。
ワックスがけをするときは、手早く、時間帯を選んで行いましょう。
【夏まで待てば花粉のシミが落ちる?】
花粉のシミの主要因であるペクチンは高熱になると落としやすくなるとお伝えしました。
この性質から真夏になってボンネットなどの温度が上がると、花粉のシミが薄くなるという例もあります。
ただし、放置したことでシミがより深くなってしまったという例もあるので、どうしても落ちない花粉のシミは、プロの事業者に相談するのがおすすめです。
【プロの事業者に依頼する】
プロの事業者であれば、手早く掃除することが可能です。
事業者によっては、花粉のシミがつきにくくなるコーティングをしてくれたり、車内に積もった花粉などの車内清掃を請け負う事業者もいるので、合わせて相談してみましょう。
花粉は車内にも入ってきます。
それは、服についた花粉だけでなく、そこからシートに移った花粉汚れ、またエアコンのフィルターから漏れ出た花粉にも注意が必要です。
【車内の花粉対策1) 花粉を車内に持ち込まない】
車に乗る際は、服や、持ち物についた花粉を、パタパタと振り払ってから乗る
【車内の花粉対策2) 車内の掃除をこまめに行う】
花粉が多い季節は、週に一度は、車のマットの掃除機掛け、シートなどの水拭きを行うと効果的です。
どうしても手が回らない時は、プロの事業者による車内清掃を検討するのもおすすめです。
【車内の花粉対策3) エアコンフィルターを掃除する】
車のエアコンフィルターは、外気に含まれた花粉や黄砂などで汚れています。
機能を維持するためにも、フィルター掃除、または、適宜、交換しましょう。
【車内の花粉対策4) ハンディ式の空気清浄機をつける】
花粉除去の作用のある、ハンディ式の空気清浄機を車内に置いておくのもおすすめです。
車の塗装にシミを作ってしまう可能性がある花粉。
気づいたら、できるだけ早い段階で水洗いするのがベスト。
「春先は洗車の回数が増える」とため息をつきたくなりますね。キレイさっぱり洗いたいときは洗車をプロにお願いするという方法も選択肢の一つです。
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