●エアコンのパネル(前面のフタ)を開ける準備
はじめに、掃除中の感電や誤作動による事故を防ぐため、エアコン掃除前には電源だけでなく、必ず、コンセントを抜くようにしましょう。
写真の人物の手がかかっている付近、エアコンのパネルの両サイドにボタン(ロック解除ボタン)があります。
ロック解除ボタンを押しながら、パネルを開けます。
パネルをゆっくりと押し上げながら、上の方へ持っていきます。このとき、力を入れすぎでパネルを壊さないように、様子をみながら丁寧に押し上げていきます。
パネルが上の方でカチッといったら、そこがパネルの上限です。開いたまま止まっているか、確認しながら手をはなし、パネルが上で止まっていればOK。
●フィルターを外す
つまみを持ちながらフィルターを引き出します。
フィルターの外し方の基本は、フィルターは、写真のように少しカーブを描くような形をしているので、 フィルターの形にそうように、ゆっくりと手前に引出すということ。
※機種によっては、前面のフィルターに加え、エアコン上部にもフィルターがある製品などメーカーや機種によって仕様が異なることがあります。
●フィルターのオモテ面から掃除機をかけてホコリを吸い取る
フィルターにはオモテとウラがあります。
エアコンに設置したときに、エアコン内部側にあるのがウラ面、エアコンの吹き出し側がオモテ面です。
フィルターは、エアコンの空気の流れに沿って<ウラ→オモテ>へと流れるように作られているので、 汚れを吸い取るときは、オモテ面から掃除機をかけることで、ウラ面のホコリまで取れやすくなり効率的です。
最後に、ウラ面からも掃除機をかけます。
●フィルターのウラ面から水を流す
ホコリや汚れの吸引はオモテ側からですが、汚れを水で押し流すときは、ウラ面から!その方が汚れが取れやすいです。
●フィルターに残ったホコリや汚れを歯ブラシなどで落とす
取りきれないホコリや汚れには、使い古した柔らかめの歯ブラシが有効。目地などに残ったホコリや汚れを、優しく取り除きます。
※フィルターの変形を防ぐため、固いブラシの使用や強い力でこすることは避けてください。
●フィルターの水気を拭き取り乾燥させる
清潔なタオルでフィルターの水気を取ります。湿気が残ったままだと、臭いやカビ発生の原因になってしまうので、半日〜1日かけて完全に乾燥させることが大切です。
室内の風通しが良いところや直射日光を避けた屋外などで干しましょう。
●割り箸とキッチンペーパーで「お掃除棒」を作る
割り箸にキッチンペーパーを巻き付けて輪ゴムでとめた「お掃除棒」を作ります。
お掃除棒を湿らせてから固く絞り、吹き出し口や枠の汚れを掃除しましょう。室内機の外側は、掃除できる範囲を雑巾で拭きます。
※注意
汚れが気になっても深追いはせず、掃除はできる範囲にとどめましょう。奥の汚れが見えたからといって無理に掃除すると、部品が破損するなどエアコンが故障するおそれがあるためです。
●熱交換器(冷却フィン)の表面のホコリを掃除機で吸い取る
熱交換器(冷却フィン)は、フィルターの奥にある金属部分です。表面についているホコリは掃除機で吸い取ることができます。
曲がりやすいデリケートな素材なので、無理に奥まで掃除しようとしたり、市販の高圧洗浄機を使うと破損や故障の心配が...。気になるところも、雑巾で軽く乾拭きする程度で留めましょう。
フィルターとコンセントを元に戻したら、エアコン掃除は完了です!
<エアコン内部の掃除はプロに!スプレーNGの理由>
自分で行うエアコン掃除でも、フィルター周辺のホコリやカビなどは落とすことができます。でも実は、エアコン内部の奥に潜むカビまでは、お手入れすることができません。
くらしのマーケットが行ったエアコン掃除のプロ230人へのアンケート調査でも、93%ものプロが、エアコン掃除を自分で行う際に「一番気をつけた方がいい」と回答したのは「素人では取りきれないエアコン内部のカビ」でした。
それを解消するために市販のエアコンスプレーなども売られていますが、それについても、事業者の81%が、「市販のエアコンスプレーによる内部の掃除はしないほうがいい」というアンケート結果に...。
その理由に 「掃除では取りきれていなかった汚れやカスが、エアコンをつけるたびに出て来るようになった」「故障させてしまった」といった実例が多いのだそうです。
10万円前後もするエアコンを壊してしまっては、掃除代どころの出費ではすみません。
以下のようなときは、エアコン掃除のプロに依頼するタイミングなのかもしれませんよ。
・風の吹出口を覗くと、黒い点(カビ)が見える
・フィルター掃除したのにエアコンから嫌な臭いが
・2年以上プロに依頼していない
・エアコンが効きにくい
※「くらしのマーケット」エアコンクリーニングカテゴリ出店者へのアンケート調査(2019年11月実
エアコン掃除の事業者によって価格は異なりますが、エアコンのタイプや台数、オプションの有無で違ってきます。くらしのマーケットの例でご紹介しましょう。
<エアコンクリーニングの相場>
壁掛けタイプ1 台 8,000円〜 9,000円
壁掛けタイプ2 台 15,000円〜16,000円
壁掛けタイプ3 台 21,000円〜22,000円
オプション/消臭抗菌コート 1,000円〜 2,000円
オプション/室外機洗浄 3,000円〜 4,000円
オプション/お掃除機能付き 5,500円〜 6,500円
一般の人によるエアコン掃除とプロのエアコン掃除との違いは、内部の隅々まできれいにしてくれるという点です。
エアコンのパネルやカバーなどのパーツを外す・養生をする
↓
外したパネル、フィルターなどを専用の洗剤で洗う
↓
素人では洗えないエアコン内部を高圧洗浄機などで洗う
↓
内部乾燥や仕上げの掃除、外したパーツの再設定
エアコン内部の汚れは、事業者用の洗剤や高圧洗浄機などで、きれいさっぱりにしてくれます。オプションをつければ、消臭・抗菌効果、室外機掃除も可能です。
実際に、プロのエアコン掃除を試してみると、エアコン内部の掃除で出てきた汚水は真っ黒!どれだけ汚れていたのかと思うとゾッとしました。
エアコン掃除の所要時間は、平均して60〜120分程度。あっという間に終わります。
エアコン内部のカビを完全に防ぐことは難しいですが、その増殖を予防することはできます。ちょとした気遣いで簡単に行えることなので、ぜひ実践して、できるだけ長く清潔なエアコンをキープしましょう!
夏場:2週間に1度はフィルター掃除
冬場:2週間に1度はフィルター掃除
使用頻度が少ない時期:1ヶ月に1〜2回
内部の汚れが気になる場合:1年に1回、プロの分解洗浄がおすすめ
新品のエアコンや、クリーニングしたばかりのエアコンは、できるだけカビがつかないように使いたいですよね。
エアコン掃除の頻度の目安はだいたい2週間が理想。夏や冬は毎日使う物だけに、面倒でもしっかりお掃除したいところです。
普段目にすることのないエアコン内部には、「ホコリ」「花粉」「タバコの煙」といったお部屋の中のさまざまな汚れや物質が入り込みます。
これらの汚れが最も蓄積してしている場所が、ご存知、エアコンフィルター。
実は、汚れが蓄積したエアコンフィルターやその付近には、大量のカビまでも潜んでいる可能性が...。
エアコン内部は、カビ菌が生息しやすい温度と湿度が保たれています。そこにカビの養分となるホコリなどの汚れが溜まっていれば、カビの繁殖は防げません。
フィルターやその付近に溜まった汚れやカビは、エアコンの風とともに室内に再び放流され、エアコンをつけるたびに汚れやカビが部屋中に拡散しているかもしれないのです。
室内で気持ちよく生活するためにも、適度なエアコンクリーニングを心がけるようにしましょう。
手っ取り早く、エアコンの臭い・汚れを一掃したい方に!
スイッチを入れた瞬間、もわっと広がるイヤな臭い...
エアコン奥に見える黒いカビ汚れ...
多少お金がかかっても手っ取り早くきれいにしたい方には、プロのエアコンクリーニングがおすすめ。
プロの技術で、お部屋の空気を変えてみませんか?
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます