創業1717年、京都に本店を構える日本茶専門店「一保堂茶舗」。
https://www.ippodo-tea.co.jp/
玉露や煎茶も美味ですが、わが家はここで抹茶を買っています。
老舗の信頼感があるだけでなく、都内でも多数の取り扱い店があり、
「買いやすい」のもポイントです。
最初は「手軽な道具をそろえたい」と思ったので
茶筅、茶杓、茶碗、抹茶がセットになったスターターキット「はじめの一保堂」を買いました。
https://shop.ippodo-tea.co.jp/kyoto/shop/goods/index.html?ggcd=846894
もう10年以上前のことです。
消耗品である茶筅はその後何回か買い換えていますし
茶碗ももう使っていませんが、「おうちで抹茶を楽しめる」という
とても大きなきっかけを与えてもらいました。
この写真は、3歳の頃から「まっちゃ、おいちい♥︎」と愛飲している息子が
「はじめの一保堂」の茶碗でお抹茶をいただいている図。
抹茶を飲むときはわざわざイスから降りて、正座するクセがありましたw
地蔵と呼ばれていた純和風ルックスの息子、抹茶が似合うなぁ(爆)
京都のお寺や庭園で「抹茶セット」とかを見つけると必ず飲んじゃいます。
が、あれ、風情はあるのにかな〜り苦いんですよね。
上の写真のこのときも、相当苦かったです...。
(息子は「うん、苦い。けど和菓子と一緒ならおいしいよ」と飲み干しましたが)
外で飲んだ抹茶のせいで
「抹茶ってものは苦いんだ」と思い込んでいたこともありましたが
ある程度の値段を出して良い抹茶を買えば、甘〜くておいしい〜んですよね♥︎
「ある程度の値段」ってどの程度?
「一保堂」で買う抹茶はどれも「ある程度」以上の中身なので、どれでもよいのですが、
箱入りより缶入りのほうが保存しやすいので、そういう意味でいうと
初心者には20g 1,296円の「蓬莱の昔(ほうらいのむかし)」などがおすすめです。
https://shop.ippodo-tea.co.jp/kyoto/shop/goods/index.html?ggcd=133624&cid=matcha
わが家の場合、渋谷東急の店舗で買っていますので、
その都度お店の方に相談して、まぁまぁのものを買っています。
ちなみに今回は「初釜」だったので新春用の「丑昔」を買ってみました。
https://shop.ippodo-tea.co.jp/kyoto/shop/goods/index.html?ggcd=191224
これがわが家の茶碗。
そばつゆ入れたり煮物をよそったりもする、普通の和食器です。
形がかっこいいし、サイズ的にも抹茶にぴったり!
白と黒をそろえています。
カフェオレボウルでもよいですよ〜。
ちなみに、この器を買う前は、先ほどご紹介した一保堂の抹茶碗で点てて
白いコーヒーカップ(ソーサーつき)にうつして飲んでいました。
こうすると茶碗はひとつで、人数分いれられます。
黒楽のかっこいい抹茶碗がいつかはほしい!と思っていますが、
今のところこの器で満足しております。
わが家の場合「茶道」には心得がないので(何度か教わりはしましたが)、
所作の美しさは意識しつつも「とにかくおいしく!」を最重視。
なので、息子が点ててくれるときも筋肉痛になりそうな勢いで
こまかく、クリーミーな泡を立ててくれます。
この泡立ちがたまらなくおいしいので、息子もがんばるわけです。
でも使う茶筅がよくないと、苦労した割りに泡が立たない・・・
ということになるので、茶筅はなるべく良いものを。
茶道において、「泡を立てる」のは裏千家なので
(表千家では泡立てず、泡が半月状にうっすら残ることが美とされています)
「裏千家 お薄用」の茶筅を買うとよいと思います。
とはいえ高価なものを使う必要はなく、わが家は4000円程度の茶筅。
でも、国産の「100本立て」だし、久保左文さんという伝統工芸士の作品なので、
決して高くない!と思います。
http://www.chikumeido.com/cgi-bin/cart/cart.cgi?mode=shosai&tbno=3&view=0&word=&page=&icon=1
さすがにオーラがありますよ。
抹茶は粒子のこまかいパウダー状になっているため、どうしてもダマができています。
これをそのまま使ってしまうと、いくら茶筅でがんばっても
飲み干したとき、器の底にダマが残った状態になってしまい、口当たりもいまいち。
必ず茶こしでふるってダマをなくしてから点てましょう。
使う抹茶の量は1杯につき茶杓2杯分(少ないと泡立ちも悪いです)。
茶杓がない場合は「ティースプーンで軽く1杯(2グラム程度)」と覚えてください。
お湯の量は70〜80mlですが、わが家は「それだと飲み足りない〜」となるので
抹茶は茶杓2杯半、お湯は100mlで点てています。
最初は茶碗の底に粉が沈んだ状態なので、その粉に茶筅を優しく当てながら
全体をまぜ、ある程度溶けてきたら茶筅を浮かせてシャカシャカシャカ。
手首を前後に動かして最初は小刻みに、最後は表面を整えるようにして混ぜます。
とにかくクリーミーに泡立てるとおいしいですよ。
今回、抹茶を買いに渋谷「東横のれん街」の「一保堂」に足を運んだところ、
同じフロアに「塩瀬総本家」が入っていました。
塩瀬は創業から650年の長い歴史を持つ老舗の和菓子屋さん。
初代が餡入りの饅頭を日本で初めてつくり、紅白饅頭もこちらが始まり。
茶道との関わりも深く、お茶菓子の技術も超一流なので
気軽な「おうち抹茶」にも奥深い美しさを添えてくれます。
今回選んだのは、ピンクの「福梅」、赤い「梅一輪」、白い「丹頂鶴」。
梅ふたつはこしあんで、丹頂鶴は求肥に白あん。
抹茶だけでもおいしいんですが、やっぱりね〜、和菓子を添えるとお互いのおいしさが
ぐぐぐ〜ん!とあがりますよね!
見た目の相性も抜群。
私は求肥と白あんの組みあわせが大好きなので「丹頂鶴」を選んだのですが、
とてもとてもおいしくいただけました♥︎
良質な抹茶を買い、ダマをふるって、茶筅でシャカシャカ。
ご近所で和菓子を買ってきて添えたら、おうち抹茶がおいしく楽しめます!
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