一般的に、健康な人の平熱は、36.6℃~37.2℃程度だと言われています。しかし近年では、「低体温(36℃以下)」の人が増えているのだとか。
じつは、体温と免疫力には大きな関係があります。
体温が下がると血流が悪くなり、免疫機能の要である白血球が、体内を十分にパトロールできません。すると、体内に侵入したウイルスや細菌が、白血球に発見される前に増殖しやすくなるのです。そして、これらの駆除に必要な白血球が集まるスピードも低下。結果、ウイルスや細菌の繁殖を止められず、病気になりやすくなってしまうのです。
反対に、体温が上がると血流がよくなり、白血球がウイルスや細菌などの異物を速やかに見つけ、繁殖を抑えてくれます。また、血流が良くなることで栄養や酸素が体の隅々までいきわたります。
「平熱が低い」と聞くだけではあまり問題がないように感じますが、適切な体温であることは免疫力を保つうえで非常に大切なことなのです。
1.入浴
お手軽に体温を高める方法として、入浴が挙げられます。お風呂にしっかりと浸かって体の芯から温めることで体温が高まり、毛細血管が広がることで血流もよくなります。普段はシャワーで済ましているという方も、ゆっくりと入浴してみてはいかがでしょうか。
2.温かい食事や飲み物
体に入れる食べ物・飲み物によっても、私たちの体温は変化します。
体が温まる食事を心掛け、起床後と就寝前には冷たい水の代わりに白湯を飲むのもおすすめです。
3.適度な運動
適度な運動は血流を促進し、脂肪を燃焼させて体温を上げます。また、汗を流してストレス解消することは、質の良い睡眠にもつながるでしょう。
4.筋力トレーニング
筋量を増加させることも体温アップにつながります。おすすめは、腰や下半身を鍛える「スクワット」。正しく行えばすぐに温かくなるので、寒い冬にもおすすめです。
5.お腹を冷やさないようにする
気温が低いと体温も奪われがちです。とくに、臓器が集まるお腹を冷やさないことが大切。腹巻き・カイロ・タイツなどを活用してお腹を温めれば、血行促進につながります。
今回は、免疫力を高めるために重要な体温のお話と、体温を高めるための5つの方法をご紹介しました。
体温を高めることは、免疫力を高めて健康を維持するうえで重要です。今回ご紹介した情報も参考に体温を下げない工夫をして、寒い季節を元気に乗り越えましょう!
【美容ライター】 富永ゆう
キレイになれる情報を求めて日々情報収集を行い、そのネタを美容コラムとして発信中。併せて、30代になってから結婚した経験をもとに、恋愛に関する体験談も執筆している。
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