【年末調整】って、そもそもどんな仕組みなの?

【年末調整】って、そもそもどんな仕組みなの?
投稿日: 2020年10月26日 更新日: 2020年10月26日
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エフピーウーマンは、女性のためのお金の総合クリニックです。お金の不...
年末調整の時期です。

お金が戻って来る人が多いのはなぜ?
年末調整の仕組みや流れについてお話します。

年末調整の仕組み

年末調整の仕組み

お勤めの方であれば、
毎月の給料から2つの税金が引かれています。

【所得税】
国に納める税金。
毎年1月1日から12月31日の所得に応じて決まります。

【住民税】
毎年1月1日の時点で住んでいる住所地に納める税金。
前年の1月1日から12月31日までの所得に応じて決まります。

年末調整の対象となるのは【所得税】です。

その年の所得に応じて決まる納税額を、
すでに毎月の給料から引かれているからです。

これは、
お勤め先に毎年提出する
「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を基に、
事前に仮計算した所得税額を給料から天引きしています。
(これを源泉徴収と言います)

仮計算で天引きされているため、
年末に、天引き額と本来の納税額を調整し、
天引き額が多ければお金を還付する、
天引き額が少なければお金を徴収する、

これが年末調整の仕組みなのです。

年末調整の流れ

年末調整の流れ

1、1月に「給与所得者の扶養控除等申告書」を会社に提出する
 
2、会社が源泉徴収額を決定し、給料からの天引きする
 
3、11月下旬頃「給与所得者の保険料控除申告書兼配偶者特別控除申告書」
 「給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書」を会社に提出する 

4、保険料控除などを反映した最終的な所得税額が確定する 

5、12月の給料支払い時に、源泉徴収額との差額を還付する(もしくは徴収する)

「所得」と「所得税額」とは

「1~12月の給与収入合計」-「給与所得控除」-「各種所得控除」=課税給与所得

これが、いわゆる「所得」といわれるものです。
この所得を速算表に基づいて、税額を計算します。

「税額」-「税額控除(住宅ローン控除など)」=所得税額です。

コツ・ポイント

年末調整で私たちが直接目にするのは、「各控除のための申告書」と「年末調整の結果としての還付額(もしくは徴収額)」だけですが、全体の仕組みや流れも知っておきましょう。(エフピーウーマン)


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