食欲の秋と呼ばれる理由のひとつは、「実りの秋」の名の通り、多くの食材が旬を迎える季節のためです。秋になると根菜やキノコ類、新米など、日本人にとって馴染み深い食材が旬を迎えるため、余計に食欲がそそられるのかもしれません。
また、夏の暑さが和らぐことで減退気味だった食欲が回復しますし、寒い冬に向けて栄養を蓄えようとする本能も、食欲を刺激すると言われています。
美味しいものが多いと、俗に言う別腹が発動しやすくなります。別腹は「感覚特異性満腹感」とも呼ばれ、その正体は「脳の信号」です。「お腹いっぱい」という満腹感は、胃が満タンだから感じるのではなく、脳が作り出すもの。脳が「こっちの味も楽しんでみよう!」と信号を送れば、いつもより多く食べてしまう…なんていうことがあるのです。
美味しいものが溢れる秋に、食べ過ぎてしまわないようにするにはどうすればよいのでしょうか。
ここでは、食欲をコントロールするために覚えておきたいいくつかのポイントをご紹介します。
1.野菜から食べる
まずは、食べる順番を意識し、野菜から食べる「ベジファースト」を取り入れてみることをおすすめします。野菜に含まれる食物繊維を先にお腹にいれることで、血糖値の急上昇を抑制してくれます。
胃や腸を温めて働きを活発にしてくれる、温かい汁物などがあれば、野菜よりも先にいただいてもOK。体調に合わせて選んでみてください。
2.よく噛んでゆっくり食べる
よく噛んでゆっくりと食べることで、満腹中枢が刺激されて少ない量でも満腹感を感じやすくなります。
反対に、噛む回数が少なく早食いしてしまうと、満腹感を感じる前に食べ過ぎてしまうことがあります。
よく噛んでゆっくり食べることは別腹対策にもなりますし、消化を助けるため胃と腸の健康にもつながります。
3.十分な睡眠時間をとる
じつは、食べ過ぎ防止のためには十分な睡眠時間の確保も大切です。
睡眠不足が続くと、食欲を抑える働きを持つホルモン(レプチン)が減少し、反対に食欲を増進するホルモン物質(グレリン)が増えてしまうという調査があります。
食欲をコントロールするためにも、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。
今回は、秋に食欲が増してしまいがちな理由と、食欲と上手に付き合うためのポイントをご紹介しました。
ついつい食べ過ぎてしまわないように、今回ご紹介したポイントも参考に、食欲の秋を楽しんでみてはいかがでしょう。
【美容ライター】 富永ゆう
キレイになれる情報を求めて日々情報収集を行い、そのネタを美容コラムとして発信中。併せて、30代になってから結婚した経験をもとに、恋愛に関する体験談も執筆している。
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