まずは、睡眠と美容・健康の関係性について見ていきましょう。
睡眠が美容・健康を維持するために不可欠と言われるのには、「成長ホルモン」と「睡眠ホルモン」が深くかかわっています。
睡眠中に分泌される「成長ホルモン」には、肌の水分保持量を増やし、健康な肌に導いてくれる働きがあります。また、「肌のターンオーバー」を促進するのも、成長ホルモンの働きによるものです。
「睡眠ホルモン」と呼ばれるメラトニンの働きも無視できません。メラトニンは、前述した成長ホルモンの分泌を促すだけでなく、老化の原因となる活性酸素を取り除く抗酸化作用があると言われています。
さらに、深い睡眠である「ノンレム睡眠」が少ないと、食欲を刺激するホルモンが増加し、食べすぎにつながるという研究結果もあるのです。
睡眠不足が、肌質の悪化や老化、肥満につながる可能性があると考えると、「質の良い睡眠をとらなければ!」という気持ちになりますよね。
次は、質の高い睡眠をとるために覚えておきたい5つのポイントをご紹介します。
1.朝起きたら太陽の光を浴びる
朝目覚めたら、しっかりと太陽の光を浴びるようにしましょう。
メラトニンの分泌が抑えられ、体内時計がリセットされるので、夜に自然と眠りにつきやすくなります。
2.適度な運動
ヨガやウォーキングなど日中の適度な運動も、心地よい眠りにつながります。
日光に当たりながらの適度な運動をすることで、夜になると質の高い睡眠に必要なメラトニンの分泌につながります。
激しい運動をする習慣があるのであれば、寝る3時間前までに行いましょう。
3.食事は寝る2~3時間前までに
就寝の直前に食事をとってしまうと、胃や腸が活動しているため睡眠の質が低下する可能性があります。夕食は就寝の2~3時間前までに済ませ、カフェインが含まれる飲料も避けましょう。
寝る前になにか口にしたいときは、ホットミルクなど、リラックスできる温かい飲み物がおすすめです。
4.就寝前のスマホ・パソコンは避ける
パソコンやスマートフォンなどに含まれるブルーライトを就寝前に浴びていると、目が冴え、メラトニンが分泌されにくくなります。就寝前のスマホやパソコンはできるだけ控え、照明を暗めにしておきましょう。
5.リラックスできる環境を整える
眠るためには、副交感神経を優位にさせる必要があります。
アロマやヒーリング音楽など、自分なりにリラックスできる環境を整えてみるのもおすすめです。
今回は、美容と睡眠の関係についてご紹介しました。
美肌や健康と聞くと、美容アイテムや栄養素などを思い浮かべがちですが、質の高い睡眠をとることも非常に重要です。
秋の夜長を機会に、美容のための「睡眠」を見直してみませんか?
【美容ライター】 富永ゆう
キレイになれる情報を求めて日々情報収集を行い、そのネタを美容コラムとして発信中。併せて、30代になってから結婚した経験をもとに、恋愛に関する体験談も執筆している。
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