「睡眠不足」「睡眠負債」といった言葉を耳にしませんか?睡眠不足が悪い影響を与えることは何となく想像ができますが、具体的に子どもたちにどのような影響をもたらすのでしょうか?
睡眠時間が短くなると、夜間の睡眠中に分泌されるホルモンバランスが乱れてしまいます。その結果、カラダが規則正しい生活リズムを保てなくなり、カラダや脳の発達の遅れや精神の不安定に影響するといわれています。
例えば、交感神経と副交感神経に影響して、イライラや自尊心の低下、体温異常や肥満、高血圧など、体調に異常をもたらすこともあるようです。また、脳の記憶の定着や集中力にも影響し、学習効果の低下につながる可能性もあるとか。
十分な睡眠は子どもの日々の健康と健やかな成長のために欠かせないものです。
睡眠が大切なことを認識している人は多いと思いますが、その一方で、日本の子どもは諸外国と比べて夜ふかしで睡眠不足の傾向があるようです。年齢によって異なりますが、夜寝と昼寝の総睡眠時間が他国と比べて30分から2時間ほど短く、就寝時間も未就学児で21時半前後、10歳前後になると22時以降が主流で、欧米諸国と比べると1時間以上の差があるそうです。
ちなみに大人も同様で、諸外国と比べて睡眠時間が短いというデータがあります。しかもこの状況について「睡眠不足」を認識していない家庭も多く、日本は、睡眠への意識が比較的低い状況にあるとのこと。平日は学校や仕事に遅刻しないように早めに起床しているけれど、休日は起床時間が遅くなり、睡眠時間が長くなる傾向がある家庭も多いのでは。これは平日の睡眠不足を休日に補おうとする結果で、慢性的な睡眠不足に陥っていることを如実に表しているといえるでしょう。
子どもの睡眠不足は、親のライフスタイルから大きな影響を受けます。ママが働いている家庭は、ママの労働時間が長いほど、子どもの就寝時間が遅くなることが統計で出ています。ママの帰宅が遅いと夕飯やお風呂も遅くなり、必然的に就寝も遅くなってしまいます。加えて共働き家庭では子どもが複数の習い事や塾に通う傾向があり、それも就寝時間が遅くなる要因の一つとなっているようです。
また、アジア圏全体で欧米諸国と比べて就寝時間が遅い統計があり、その要因として『添い寝』の習慣が挙げられています。幼い頃からの『添い寝』習慣で、ママと一緒に寝ることが前提になっていたり、ママが寝るまで起きていたがる傾向があることは否めません。
まずは、家族全員で早く寝るライフスタイルを作ることがスタートです。夫婦ともに労働時間が長い家庭は難しいかもしれませんが、帰宅してからできるだけ早く夕飯とお風呂を済ませられる工夫が大切です。次に「早起き」の継続を頑張りましょう。早く起きれば夜も疲れて早く寝られるようになります。夕方や夜にしていたことは、早起きして朝の時間を活用するなど工夫してみましょう。
また、夜に子どもが寝つきやすいように、就寝時間の1時間前から照明の光を弱めたり、テレビや動画、スマホ、ゲームなどの視聴はやめるなどして、眠る準備に入りましょう。就寝のタイミングは照明をしっかり消し、朝の起床はカーテンを開けて光をいっぱい取り込む。体内時計に光のオンオフしっかり刺激を与えることが大切だそうです。
共働き家庭が増えているなかで、親世代と子ども世代それぞれにあった睡眠習慣を維持できるよう、ライフスタイルを見直す必要があるかもしれません。子どもの健やかな成長のためにも、良質な睡眠時間を確保したいものです。
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