カトレアはラン科カトレア属の植物。英語では「Cattleya」と表記します。日本ではカトレアという呼び方のほか、和名で日の出蘭(ヒノデラン)と呼ばれることもあります。大輪の花が特徴で、綺麗な花が多い洋蘭の中でも最も豪華絢爛な花とされており「洋蘭の女王」という異名を持つほどです。開花時期は10月〜2月ですが、春夏秋冬それぞれに咲く品種も存在します。また2月9日、11月24日、12月10日の誕生花にもなっています。
花の色は種類が豊富で、赤やオレンジ、紫や白色などが存在します。名前の由来はこの花の栽培に初めて成功した園芸家ウイリアム・カトレーにあります。最初に栽培に成功するまでにはなんと6年もの歳月がかかったそうです。
カトレアの花言葉は複数存在し、「優美な貴婦人」「魅惑的」「優美」「理想郷」などがあります。これらの花言葉はカトレアの豪華な雰囲気から近寄りがたい美しい女性をイメージしてつけられているそうです。また花の色によって異なる花言葉を持ち、例えば白のカトレアには「魔力」、ピンクのカトレアには「魅力」という意味があります。見た目だけでなく、花言葉もとてもゴージャスな花ですね。
カトレアの切り花は水分補給のための樹脂製のホルダーが付けられた状態で出回ります。乾燥に弱い花なので定期的に霧吹きで水をあげてください。また花びらのふちの波打っている部分は傷つきやすいので丁寧に扱ってあげましょう。ウェディングブーケにも用いられることが多い花ですが、小さめの花はフラワーアレンジメントに用いることもできます。
切り花はネット通販でも購入することができます。
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カトレアは季節によって育て方が大きく異なる花です。毎日の天候や温度、日当たりを確認しながら丁寧に管理してあげましょう。低温に弱い花であり、最適育成気温が10℃といわれています。そのため春や冬の気温が低い時期は屋外から屋内に取り込み、必要に応じて段ボールや毛布などで覆ってあげましょう。葉焼けを起こさないように日差しに気を使うことも大事です。春や夏は半日陰の場所に、冬にかけては日当たりの良い場所に置き場所を移すようにしてください。
水やりは夏には毎日たっぷりあげますが、冬の間は1週間に一度程度で十分です。梅雨の時期は、あまり長く降り続くようであれば雨の当たらない場所に移動させてあげてください。植え替えや株分けは新芽や新根が活動する春に行うのがおすすめですが、植え替え後20日程度は水をあげないことに気をつけてください。肥料については4月下旬から置き肥と液肥を与え、置き肥は7月上旬まで、液肥は10月まで続けましょう。
苗から育てたい方はこういったネット通販でも販売されています。最近は育てやすい品種も存在するようです。
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参考文献
花屋さんで人気の469種類 決定版 花図鑑(西東社・2020)
美しい花言葉・花図鑑-彩りと物語を楽しむ-(ナツメ社・2015)
ちいさな花言葉・花図鑑(自由国民社・2019)
色・大きさ・開花順で引ける季節の花図鑑(日本文芸社・2004)
園芸大図鑑 あらゆる植物が育てられる全1000品種以上掲載 新装版(ブティック社・2020)
花のことば辞典 四季を楽しむ(講談社・2019)
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