コスモスはメキシコ原産のキク科コスモス属の植物。日本ではコスモスという呼び方のほかに秋桜(アキザクラ)や大春車菊(オオハルシャギク)と呼ばれることもあります。開花時期は8月、9月、10月で、9月3日や9月27日、10月5日に加えて10月6日の誕生花となっています。
コスモスの名前の由来はギリシャ語で「秩序」や「調和」を表す「kosmos」です。「kosmos」は「宇宙」や「美」という意味もあり、英語で宇宙を意味する「cosmos」や化粧品を表す「cosmetic」の語源にもなっています。またコスモスの別名である秋桜は、秋に咲く桜のような花として、秋を代表する花という意味でつけられたそうです。
花の色は種類が豊富で、赤やオレンジをはじめ、白やピンク、黄色が存在します。元々はピンク色しか存在しなかったのですが、わずかにオレンジ色が入っている花を見つけ、品種改良を繰り返したことにより現在では色とりどりの花が存在するようになりました。
コスモスの花言葉は複数存在し、「乙女の真心」「平和」「美しさ」などがあります。「平和」や「美しさ」はコスモスの語源である「kosmos」に由来しているようです。また色別で異なる花言葉を持ち、例えば赤いコスモスには「愛情」、白いコスモスには「優美」、ピンクのコスモスには「純潔」とつけられています。恋愛に関する意味が多く、贈り物に選ぶにはちょうど良いかもしれませんね。
コスモスは種から成長し、枯れるまでの期間が約1年の一年草といわれる植物です。とても丈夫で育ちやすく、園芸初心者の方にもおすすめとなっています。種まきの時期は4月から7月が適していますが、秋に花を楽しむためには7月に種まきをするのがよいです。直接土に種をまく直まきを行い、成長したら混み合う部分を適宜間引く形で育てましょう。
日向を好みますので、日当たりの良い場所で育ててあげましょう。また肥料は成長が悪い時以外は必要なく、むしろやせた土の方が花を良く咲かせるようです。なお背丈は50cmから200cmまで成長するといわれており、倒れないように支柱を用意する必要があります。
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参考文献
花屋さんで人気の469種類 決定版 花図鑑(西東社・2020)
美しい花言葉・花図鑑-彩りと物語を楽しむ-(ナツメ社・2015)
ちいさな花言葉・花図鑑(自由国民社・2019)
色・大きさ・開花順で引ける季節の花図鑑(日本文芸社・2004)
ビジュアル版 はじめての園芸入門(講談社・2018)
園芸大図鑑 あらゆる植物が育てられる全1000品種以上掲載 新装版(ブティック社・2020)
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