ひまわりはキク科ヒマワリ属の植物。英語では「sunflower(サンフラワー)」と呼ばれ、その名の通り太陽の花という意味を持ちます。日本では向日葵という呼び方のほかに、日輪草(にちりんそう)と呼ばれることもあります。
開花時期は7月、8月、9月。8月は5日、7日、15日の誕生花にもなっています。多くの種類が存在し、黄色以外の花を持つものを始め、大小様々な大きさや一重咲きから八重咲きのものまであります。
例えば「サンリッチ」はタキイ種苗株式会社が開発した品種で、「サンリッチオレンジ」や明るいレモン色の「サンリッチレモン」などがあります。また「サンゴールド」は八重咲きの品種となっており、「プラドレッド」はシックな茶色の花を持つひまわりです。
北アメリカ原産のこの花は、大航海時代にヨーロッパに持ち込まれました。当時は「インディアンの太陽」や「ペルーの黄金の花」などと呼ばれ親しまれていました。特にペルーでは太陽信仰が強く、神聖な花として扱われていたそうです。
ちなみにひまわりは常に太陽の方角を向くと言われていますが、実は太陽の方角を向くのはつぼみの時だけで、開花後は常に東を向くそうです。また日本だけでなく世界中で広く親しまれており、ロシアでは国花とされています。
ひまわりの花言葉は複数存在し、「あなただけを見つめる」「憧れ」「崇拝」「愛慕」などがあります。太陽の方角を向くことからこれらの前向きな意味がついているそうです。また大輪のひまわりには「偽りの愛」、小輪のひまわりには「高貴」という意味もあります。恋愛に関する意味が多いためかプロポーズなどにも用いられる花ですが、恋人に贈る場合大輪のものは避けた方が良いかもしれませんね。
ひまわりは夏のイメージが強い花ですが、切り花ならば一年中出回っているため購入することができます。花の中央があまり咲いていないものを選び、購入後まめに水換えを行うことである程度は長持ちします。また葉がしおれやすいため、弱った葉はすぐに取り除いてあげましょう。通常5日ほど日持ちします。
切り花はネット通販でも購入することができます。
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ひまわりを種から育てる場合は、水はけのよい土に間隔を空けて種植えをしましょう。種は一度水につけ、沈んだものだけを使うとよく発芽します。ひまわりは肥料や水をとてもよく吸収するため、葉の色が悪くなったら追加で肥料を与え、朝方に土が乾いていたら水をたっぷりあげてください。他の花と一緒に育てる場合は栄養がひまわりに取られすぎないよう、育てる品種に気をつかうとよいでしょう。
大輪のひまわりはなるべくわき芽を摘むと花が大きくなり、小輪の品種はわき芽からも花を咲かせてあげると見た目が華やかになります。また、切り戻しを行うとさらに長く楽しめます。切り戻しとは最盛期を過ぎた花の伸び過ぎた枝や茎を切り詰めることです。切り戻しを行うことで再び花は最盛期を迎えることができます。
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参考文献
花屋さんで人気の469種類 決定版 花図鑑(西東社・2020)
美しい花言葉・花図鑑-彩りと物語を楽しむ-(ナツメ社・2015)
ちいさな花言葉・花図鑑(自由国民社・2019)
色・大きさ・開花順で引ける季節の花図鑑(日本文芸社・2004)
園芸大図鑑 あらゆる植物が育てられる全1000品種以上掲載 新装版(ブティック社・2020)
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