おうちで作るカレーにはまったきっかけは、グリーンカレーでした。
私が若い頃に(=かなり前に)カフェメニューで流行したときは
「なんか苦いし・・・味も薄いし・・・あんまり、、、」という感想だったのですが、
吉祥寺の「アムリタ食堂」でタイ人のおばちゃんに本格グリーンカレーを教わったときに
(それももう10年ほど前の話ですが)
「おお!なんておいしいのっ!」と感動し、以来わが家の定番メニューになっています。
その次にハマったのはバリ島・ウブドを旅したときに習ったチキンカレー。
(わが家ではバリカレーと呼んでいます)
これについてはまた別の機会にレシピと写真、ご紹介しますね。
その後、「珈琲に合う料理」を考えていたときには「喫茶店で出てきそうなカレー」
というイメージで、ドライカレーのレシピも開発しました。
玉ねぎ・セロリ・にんじんをじっくり炒めてソフリットを作り
味のベースにすることと、
肉をゴロッと大きめのハンドチョップすることが最大のポイントです。
スパイスもホール/パウダー両方つかって、香りをじっくり引き出します。
グリーンカレーもバリカレーもドライカレーも簡単&おいしくて、
料理教室では大人気メニューのひとつです。
そうそう、ドライカレーレシピ開発をしていたちょうど同じ頃、
「パイナップルを使った料理」を開発する必要に迫られて、
考えたのがこちら。
パイナップルと海老のドライカレー。
バナメイ海老をザクッとカットして、パイン缶のみじんぎりと合わせて
スパイスたっぷりのドライカレーにするんです。
スパイスとパイナップルの甘味がなかなか好相性で、夫も私も気に入ったメニューです。
そ・し・て!
ついに、南インド風スパイスカレーのレシピを完成させました◎
辛みの効いた独特のスパイスづかいと、シャバシャバ系のスープが特徴です。
ちなみに、ナンと一緒に食べるトロッとしたやつは北インドのカレーです。
バターや生クリームを使って濃厚に仕上げるのが特徴ですね。
あれはあれで好きですが(ナンが大好き)、ナンを自作するのは難易度が高いのと
おいしい北インドカレーのお店はいくつか知っているので、
ヘタに自作せず、外食専門!と割り切っています。
本格的に作るにはスパイス10種以上!なんてのが普通ですが、
日本の一般家庭で10種のスパイスを常備するのは少々難あり。
かといって、ガラムマサラだけで作っても、やっぱりおいしくなかったんです。
(逆に、10種近くのスパイスで試作もしてみまして、
「確かにおいしいけど、基本の4種で、なんなら3種でもぜんぜんいいわ」
と思ったのです)
もちろんお好みでガンガン足していただければよいと思いますが、
わが家では
・クミン(ホール&パウダー)
・コリアンダー(ホール&パウダー)
・カルダモン(ホールで1粒)
・ターメリック(苦みにつながるのでほんの少量)
そして、
・ブラックペッパー
辛みには
・ホールチリ(乾燥)
もしくは
・カイエンペッパー(粉末)
※子どもがまだ小学生なので少量のカイエンペッパーで辛み抑えめに仕上げています。
そのほか、「あるといいよ」なスパイスは
・ブラウンマスタード(胡椒のような丸い粒粒のやつ)
・カレーリーフ(乾燥した葉っぱがS&Bから出ています)
まず、煮込めるサイズ(この鍋でそのままカレーを作るので)の鍋に
油(グレープシードオイルがおすすめ)を多目に入れ、
つぶしたにんにくとホールのクミンシード(小さじ1)を加えて熱し、
香りが出たら手羽元を投入。
弱火でじっくり焼き付けて、皮面がほんのり色づいてきたら裏返し、
チキンがひたひたになるより少し多目に水を加えます。
蓋をして、ダシが出るまで弱火でじっくり加熱しておきます。
チキンを煮ながら、別のフライパンで野菜を炒めていきます。
まず、グレープシードオイルを多めに入れて
・クミンシード 小さじ1
・コリアンダー 小さじ1
・カルダモン 1粒
を加え、弱火でじっくり香りを引き出して、油にスパイスの香りを移していきます。
この「パウダーではなくホールのスパイスを油で炒めて
香りを引き出し、油に香りをつけていく作業」をテンパリングといい、
とっても重要な工程です!
テンパリングができたら、カルダモンだけ取りだしておき
(入れたままでもよいのですが、間違って噛んじゃうと息子が嫌がるのでw)
スライスした玉ねぎを炒め、トマトも加えてさらに炒めます。
※ホールトマト缶を使ってもよいですが、
1缶使うとわが家的にはちょっと多すぎるのと、
メーカーによっては酸味が強くですぎるので、
わが家ではライフの「甘いプチトマト」を10〜12個入れています。
玉ねぎとトマトが炒まったら、チキンのダシを取っているお鍋に移します。
この鍋に、水を適量加え、1cm角に切ったにんじんと、
月桂樹の葉っぱ(カレーリーフが手に入ればカレーリーフも)を加えて煮込み、
にんじんに火が通ったら、パウダーのスパイス(クミンとコリアンダー)も加えます。
※にんじんはお好みで。写真のカレーにはにんじんも何も入れていません!
最後に、
・ほんの少しのターメリックパウダー、
・カイエンペッパーを好みの量(けっこう辛くなるので少しずつ)
・挽き立てブラックペッパーをたっぷり(黒胡椒はホールで最初にテンパリングしてもOK)、
・味を見ながら塩を追加
で仕上げます。
※お好みでガラムマサラを加えるとさらに本格的になります。
そうそう、カレーを煮込んでいる間に、ごはんを炊きますよね。
これ、絶対に、100%間違いなく、バスマティライスがベストです。
日本のおうちカレーはどろっとしていて、日本のお米によく合いますが
サラッと(シャバッっと?)した南インドのカレーは長粒種のお米がベスト。
それも、やっぱりインド生まれのバスマティライスが最高に合います。
グリーンカレーにはジャスミンライスしか考えられないし、
インドのスパイスカレーにはホント、バスマティしかあり得ない。
「日本のごはんでいいじゃん」とか言ってないで、
ホント、一度ぜひバスマティで食べてみてほしいです。
俄然、おいしさがアップしますから!!!
あ、福神漬けも合いますので、ぜひご一緒に(笑)
※そもそも福神漬けって、チャツネをイメージしてカレーに添えたらしいです。
バスマティライスが必須なので、ぜひ入手してみてください。
わが家では、新大久保の「NASCO FOOD COURT」でお安く買っています。
ディープな新大久保、楽しくて大好きです。
ちなみに、NASCOはスパイスもめっちゃ安いです!
バスマティライスはインターネットでも買えますし、
ナショナル麻布など、インターナショナル系スーパーでも売っています。
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