セロリの特徴のひとつが、あのスーっと抜けるような独特の香り。にんじんや三つ葉と同じセリ科の野菜で、ヨーロッパの山岳地方では紀元前から自生していたとも言われており、薬として使われてきた歴史も長いそうです。
それもそのはず。セロリにはビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれ、血圧を下げる効果や、止血を促す効果が期待できます。また、茎や葉に含まれているアピインやセネリンの香りには、気持ちを落ち着けてくれる効果があるとされ、イライラ軽減効果も期待できるそうです。
イライラしていると、自律神経の働きが不安定になり、頭痛、肩こり、めまい、便秘などにもつながります。春先など季節の変わり目は気圧や気候の変化もあって、イライラしがち……。そんなときには、試しにセロリの香りを嗅いでみてください。爽やかな香りを知れば、すっきりとした気分になるかもしれません。
セロリには「抗酸化作用」が期待できる栄養も含まれています。抗酸化作用とは、加齢と共に増える老化の元、「活性酸素」の生成を抑えてくれる働きのこと。セロリに含まれているビタミンCは抗酸化作用が強いことで知られています。
加えてセロリには、カロチン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEがバランスよく含まれていており、中でも、ビタミンCとEは、一緒に摂取することでその効果をアップさせることができます。
美肌作り欠かせないビタミンに加え、疲労回復に欠かせないビタミンB群まで含まれているとなるとなれば、セロリをかじらずにはいられないかもしれません。
ちなみに、良いセロリを選ぶポイントは以下の3つです。
・葉が濃い緑色で、ハリもツヤもある
・茎は太く肉厚で、ハリがある
・スジが縦にしっかり入っている
セロリを保存するときには葉と茎を切り離して、それぞれ新聞紙などで包み、立てて冷蔵保存してください。ただし、セロリには体を冷やす効果があるので、食べ過ぎには要注意。セロリに含まれる成分は熱に強いものが多いので、温かいスープや鍋入れて食べるか、体を温めてくれる効果のある生姜や味噌と一緒に食べるのがオススメです。
にんじんやたまねぎなどの常備菜とは違って、セロリを日常的に使う方は少ないかもしれません。しかし、健康に嬉しい栄養がたっぷりで、食べているうちに香りと食感がお気に入りになるはずです。生で食べても加熱してもOKなので、ぜひあなたも食生活に取り入れてみませんか?
【美容ライター】 富永ゆう
キレイになれる情報を求めて日々情報収集を行い、そのネタを美容コラムとして発信中。併せて、30代になってから結婚した経験をもとに、恋愛に関する体験談も執筆している。
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