具がこぼれる!?贅沢「お肉のバインミー」Bánh mì thitは家でつくるのが正解!

具がこぼれる!?贅沢「お肉のバインミー」Bánh mì thitは家でつくるのが正解!
投稿日: 2020年2月4日 更新日: 2020年11月23日
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ライター/料理人。息子、夫、ロングヘアード・ワイマラナーと4人で、極...
もう何年も前にハノイで食べたバインミーのおいしさが忘れられず。
都内の専門店でもいろいろ食べてみましたが、お店だと利益を出さなきゃいけないので、
私と夫が期待するほどの「具だくさんなモリモリ感」はなかなか味わえず。

こういういときこそ家でつくるのが正解よね!とレシピを確立しました◎

欠かせないのはなますとレバーパテです。
市販品もうまく活用するので意外と手軽、
そして出来上がりは「めちゃくちゃおいし〜い!!」の声続出のレシピです。

材料 (ミニバゲット2本分(半分にして4個分))

  • ミニバゲット(バタール) :2本
  • レバーパテ(鴨や豚などお好みで) :市販品でOK
  • ビアソーセージまたはベトナムハム :適量
  • 紅茶鴨 :市販品。なくてもOK
  • 豚バラ肉 :400g
  • にんじん、大根 :作りやすい分量
  • きゅうり :1本
  • イタリアンパセリまたはパクチー :適量
  • レモン :適宜
  • ヌクマム、ビネガー、砂糖、スイートチリ、マヨネーズ :後ほど詳しく

バゲットはやわらかめでOK。作る前にトースト!

ベトナムのバゲットは皮が薄めでサクッとかみ切りやすい食感が特徴です。

わが家はふだんがっつり本格派のバゲットを好んで買いますが、バインミーのときはやわらかめ食感のほうが本場っぽいので、近所のスーパー内ベーカリーで買います。

具をはさむ前にバゲットをオーブンやトースターでバリッとさせて香ばしさを出すのがおすすめです。
ベトナムでは注文してから炭火で焼いてくれるんですが、これがおいしさをワンランクUPさせる気がします。

具材は自由ですが、調味料の「ヌクマム」は必須!

具材は自由ですが、必ず入れるのは大根と人参のなます、そしてレバーパテ。

今回はベトナムハムの代わりにビアソーセージ(ビアハム)を入れ、メインの具材は豚しゃぶ、さらに鴨肉を加えて「肉感」をUPしています。
海老や牛肉、チキン、ベーコンなどを挟んでもおいしいです。

味付けのポイントはヌクマム(ヌックマム or ニョクマムともいいますね)。
長持ちする調味料なのでぜひ1本!

※ヌクマム=ベトナム料理の味付けに必須の魚醤。炒め物、麺類、スープ、和え物など、いつもの塩分をヌックマムに変えると、とたんにアジアっぽくなります。例えばフォーの味付けにもヌクマムが欠かせません。ヌクマムに砂糖とレモン、唐辛子・にんにくをお好みで出せば、いろんな料理に会う「ヌックチャム」というタレができます。

ヌクマム(もしくはタイのナンプラー)はスーパーでも買えますが、できれば熟成期間の長いものがおすすめ。
傾向として、ベトナム産ヌクマムのほうがタイのナンプラーより香りが強く塩気が薄めです。
商品によって違うので、味見しながら少しずつ足して調味しましょう。

塩気を入れすぎた!と思ったら水を出せば大丈夫です☆

①にんじんと大根のなますを作る

①にんじんと大根のなますを作る

にんじんと大根を同量程度(作りやすい分量でOK。余ったらおかずにどうぞ!)細切りにしてひとつまみの塩で揉み、電子レンジで加熱する(600wで1分弱)。

※大根の辛みをとるのと、早く味をなじませるため。辛みの好きな人はレンチン不要です。
※細切りにする際、私は沖縄の「にんじんしりしり」に欠かせない「しりしり器」を使っています。
手早くできて本当に便利。キャロットラペにもおすすめです!

粗熱が取れたらキッチンペーパーで絞ってしっかり水気を切る。

ヌクマム(またはナンプラー)、ビネガー(今回はリンゴ酢を使用)、砂糖各大さじ2を混ぜ合わせて、砂糖が溶けるまで加熱したら、にんじん・大根と和える。
味を見て、酸味や塩気を追加。

★このなますがけっこうおいしくて、大量に作り置きしても便利です★

②豚肉をしゃぶしゃぶにする

食べやすい大きさに切った豚バラ肉を熱湯でしゃぶしゃぶにし、ザルにとって水気を切る。

ヌクマムとスイートチリソースを各大さじ3以上入れて和え、レモンの輪切りも加えておく(レモンは絞ってもOK)。
※サンドイッチにするので味付けは濃い目が美味ですよ!

③バゲットに切り込みを入れる

③バゲットに切り込みを入れる

バゲットは完全に切り離さないように切り込みを入れてから、オーブンかトースターで軽く温めておく。

④具をたっぷりサンド。まずはパテをこれでもかっ!と

④具をたっぷりサンド。まずはパテをこれでもかっ!と

まずはレバーパテをバターナイフでしっとりと塗る。

※パテは市販品で十分です!
イチオシはライフや成城石井で売っている「BUTZ(ブッツ)デリカテッセン」の豚レバー。
安くておいしい(くせがない!)ので、トーストしたバゲットに塗るだけでも美味です!
https://www.seijoishii.com/d/93437

⑤続いて薄切りきゅうりとマヨネーズ

⑤続いて薄切りきゅうりとマヨネーズ

薄くスライスしたきゅうりをパテの上に並べ、マヨネーズをぬる

⑥ビアサラミと紅茶鴨まで入れちゃうよ

⑥ビアサラミと紅茶鴨まで入れちゃうよ

ビアサラミ(半分に折ってのせる)→紅茶鴨の薄切り

※ビアサラミじゃなく普通のハムでもよいのですが、ビアサラミのほうがベトナムハムに似ているのです。
おすすめは、プリマハムの「ビアソーセージ」。

紅茶鴨も市販の鴨スモークでよいです(鴨はなくてもOK)。

※うちはどちらもライフで買っています〜。

⑦先ほど作っておいた豚しゃぶをどど〜ん!

⑦先ほど作っておいた豚しゃぶをどど〜ん!

続いて、豚しゃぶをはみだすくらいにたっぷりと!

※ここで牛肉を入れるか豚肉を入れるかは自由ですが、いろいろやってみた結果、脂身多めの豚バラ肉を軽くしゃぶっとしたやつが好みでした。
茹でた海老や魚のすりみのフィッシュボール、目玉焼き・オムレツなんかをのせる屋台もハノイでよく見かけます。

⑧欠かせない具材「なます」ものせて

⑧欠かせない具材「なます」ものせて

先ほど作っておいたなますもたっぷりと。

※なますが入らなければバインミー感が出ません。
具材の足し引きは自由ですが、レバーパテとなますはぜひともぜひとも入れてください。

⑨仕上げにイタリアンパセリ

⑨仕上げにイタリアンパセリ

手でちぎったイタリアンパセリを適量のせる
なますや豚しゃぶをつくったあとのたれが残っていたら、最後にまわしかける

※日本のお店ではパクチーが多いですが、わが家は全員苦手なのでイタパセを。
(ベトナムでは多様なハーブを使うのでパクチーだけが目立って使われるわけではありません)

ちなみにイタパセは使い道が豊富なのでベランダに植えています。

具沢山すぎてこぼれるのでサンドイッチバッグに入れてめしあがれ☆

具沢山すぎてこぼれるのでサンドイッチバッグに入れてめしあがれ☆

でーきた!

めちゃくちゃおいしいですっ!!!

コツ・ポイント

なますは簡単だし作り置きも可能。豚しゃぶもすぐにできちゃいますよっ。

パテやハム、鴨などはおいしくて安価な市販品を探しておけばこれまた手軽!

工程が多そうに思えるかもしれますが、けっこう簡単にできちゃいます。

ヌクマムとスイートチリソースは必須なので、お宅にない!という方はぜひ1本どうぞ。
日持ちするし、いろいろ使い回せます。


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