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0歳から始めるられる!? 子どもの「しつけ」とは?

0歳から始めるられる!? 子どもの「しつけ」とは?
投稿日: 2020年1月29日 更新日: 2020年8月18日
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『子育てタウン』は、予防接種や各種補助金など、赤ちゃんの生活に欠か...
公共のマナーや礼儀作法、人との関わり方など、子どものために大切な「しつけ」。身につけてほしいものの、そもそも「しつけ」とは何なのか?悩んでいるパパママも多いのでは?改めて「しつけ」について確認し、育児への取り入れ方を考えてみましょう。

そもそも「しつけ」とは?

「しつけ」の意味を調べると、『身についた礼儀作法。身だしなむ』『礼儀作法を教え込む』『社会生活に適応するために望ましい生活習慣を身につけさせること』などといった内容が書かれています。「しつけ」は『躾』と書く、日本で考案された和製漢字。着物を仕立てる際のあら縫い(仕付け)の意味から、小さい頃から子どもに礼儀作法を教え込むといった意味をもつようになり、「身だしなみを美しく」の「身」と「美」で『躾』の字が用いられるようになったと言われています。

心理学者岡本夏木さん著書『幼児期 子どもは世界をどうつかむか』によると

心理学者岡本夏木さんの著書『幼児期 子どもは世界をどうつかむか』のなかで、「しつけ」について改めて気づかされる内容があったので紹介します。
「五歳から七歳の子どもたちは、いよいよしつけ糸をはずしはじめる年齢にあたります。それまでは親が外側から枠組みを与えて、子どもに行為や生活習慣をかたちづくらせていたのですが、いよいよその枠をはずして、子どもが自分の力でみずからの行為や生活習慣を生み出しはじめる時期に入っていきます。しつけ糸をはずすことは、いうまでもなく、子どもを本人の自律にゆだねることです。しつけとは、もともと自律に向けてのしつけなのです。外からの強制によって社会のきまりをあてがうことよりも、むしろそうした外的強制をとりはずすことをめざすものです。しつけが不要になるようにしつける、といってよいかもしれません。」
着物を仕立てる際、着物の形を美しく整えるために仮縫いで使用する『しつけ糸』を例に、子育てにおける「しつけ」のありようを示唆しています。
着物が完成するとはずされる『しつけ糸』。「しつけ」とは、いずれそれをなくしても、子どもの行為や生活習慣が成立することを念頭に向き合うものだと改めて気づかされます。

「しつけ」で大切なポイント

「しつけ」で得たいのは、おもに、他者と一緒に過ごすなかでお互い心地よくあるためにいかに行動するか、という配慮やそれに伴う行動です。
「しつけ」という言葉を聞くと、『叱る』『厳しく』『子どもに何かをさせない』『子どもに何かをさせる』といったイメージもありますが、岡本夏木さんが示唆されている「しつけ」のあるべき姿を鑑みると、子どもが親が意図することを受け止め、自ら取り込んで発展させることが大切であることに気づかされます。
しかしながら、子どもに受け入れてもらうには土台となる信頼関係が必要となります。
子どもとの信頼関係は、0歳から構築できるとか。泣くことでしか意思表示できない赤ちゃんの要求に対して、抱っこや授乳で応じてあげながら、規則正しい生活習慣を整えていくことが、「しつけ」の土台となるようです。
たくさん話しかけ、褒めてあげることで、赤ちゃんの自信ややる気を引き出していきましょう。寝返りができたら「ゴロンできたね」、お花を触ってみたくて泣いたら「お花に触ってみようか」などと声をかけてあげることで、自分の行動や意思が受け止めてもらえるという体験となり、それを繰り返していくことで、自分以外の人の気持ちを想像して思いやれることに繋がると言われています。

「しつけ」をうまく進めるコツ~①否定語は使わない

「しつけ」をうまく進めるためのポイントをいくつか紹介します。

1.否定語は使わない
例えば「こぼさないでね」と言われた場合、子どもは具体的にどうしたらよいかイメージしづらい状況になります。「そーっと少しずつ入れてね」と言われると、どうしたらよいかがわかりやすくなりますね。同様に「登らないで」ではなく「降りようね」といった具合に、「~しないで」を「~してね」に変えて表現すると、子どもはイメージしやすくなります。

②悪いレッテルは貼らない。よいレッテルを貼る

例えば「体操が苦手ね」と言われると、自信を失い、体操が苦手と思い込んでしまいます。一方、「シッカリしているね」「算数が得意なのね」と言われると、不思議とそのとおりになる傾向があるようです。これは大人も同じかもしれませんね。

③共感する

「これ買って」「ダメ!この前も買ったでしょ!」と頭ごなしに否定すると、子どもはますますダダをこねます。こういう場合は、まず共感するのがオススメです。「これ好きだから欲しいよね。でもこの前買ったばかりだから…」と、最初に子どもの気持ちに共感することで、不思議と聞き分けやすくなるようです。

④親が実践して背中を見せる

「靴をきちんと揃えなさい」と子どもに注意しても、親がやっていないと子どもにも定着しません。「妹を叩いちゃダメ」と注意しても、子どもがイタズラした時に親が叩くと子どもはそれを見ています。子どもは真似て学ぶと言われています。毎日の生活を共にする親が実践し、かつできるだけブレない行動を示すことが大切です。

⑤当たり前のことでも、できたことを褒める

やらないことを叱ってやらせると、その場限りの行動になります。何度も叱られると子どもはそれが嫌になってしまいます。「お片付け進んでできたね! キレイにしてくれてありがとう」と、できた時には褒めてあげましょう。褒められると次も頑張ろうと自主的に動くようになります。できて当たり前のことでも毎回褒めることが大切です。

⑥「~しなさい!」を極力使わない

「はやく準備しなさい!」と言われると、やらされた感があります。同じ意味だけど「はやめに準備頑張ろうか」と伝えてみましょう。「野菜も食べなさい」よりは「野菜を食べると元気になれるよ」など、「~しなさい」と命令口調をできるだけ使わない伝え方を心がけてみましょう。

⑦あいまい語を極力使わない

「手をきちんと洗いなさい」の「きちんと」は、子どもにとってはあいまいで、どこまでやったらOKなのかがわかりにくい伝え方になります。「石鹸を付けて手をゴシゴシ10秒数えようね」と、やってほしいことを具体的に伝えることがポイントです。手を洗っている子どもの様子を見ながら、「石鹸のヌルヌルがなくなるまで流してね」など声かけしてあげるとベストです。「ゲームは長時間やっちゃダメよ」ではなく「ゲームは30分後の16時までにしようね」、「遠くに行っちゃダメよ」ではなく「公園のなかで遊んでね」、「部屋をちゃんと片付けて」ではなく「マンガを本棚に戻して、床のブロックは引き出しに戻してね」というように、物の名前・数字・やってほしい結果を具体的に伝えると子どもにとってわかりやすくなります。

「しつけ」には、これをやればOK!といった型や正解はない

当然ながら、「しつけ」は、一朝一夕で身につくものではなく根気が必要です。褒めて伝わる子どももいれば、繰り返し取り組むことで身につく子どももいるように、子どもの特性によって、伝え方ややり方を変える必要があります。何よりも前提として、子どもがそれを受け入れるための信頼関係がないと成立しません。子どもの視界や気持ちに共感しながら、愛情をもって丁寧に根気強く続けていきましょう。



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