エアコン掃除の手始めは外側から。まず本体表面のホコリはハタキを使って落とします。とくに空気吸い込み口がある天井部分には、たくさんのホコリが溜まっているので、念入りに払い落としておきましょう。
ホコリを取り除いた後は、中性洗剤に浸けた雑巾でエアコンカバー全体を拭き上げます。カバー掃除の際には全面パネルの裏側も確認してください。このパネルの裏側も汚れが溜まりやすい部分です。目には見えなくてもホコリやカビの胞子がたくさん付着している場所なので、外側以上に念入りに拭き掃除をしておきます。
もし、中性洗剤で落ちない頑固な汚れが付着している場合は、40℃のぬるま湯に小さじ3杯分の重曹を溶かした重曹水を使ってみてください。この重曹水を使えば油汚れがスッキリと落ちるだけではなく、脱臭やカビ防止といった効果も期待できますよ。
外側部分の掃除が終わったら全面パネルの中に設置されているフィルターを取り外します。フィルターに大きめのホコリがたくさん付着している場合は、掃除機できれいに吸い取っておきましょう。
次に取り外したフィルターを中性洗剤で洗います。フィルターを洗う時のコツは、水をかける時には必ず内側から水をかけるようにすることです。フィルターの外側からシャワーをかけると、溜まっているホコリがフィルター内部に目詰まりすることがあります。
もし、フィルター内にホコリが詰まっている場合は、使い古した歯ブラシなどを使って取り除いてください。ブラシを使って掃除する時にはフィルターの網目を崩さないように注意します。
掃除でフィルターが綺麗になった後は、陰干しでしっかりと乾燥させましょう。
フィルターが乾燥するまでの間にフィンの掃除もしておきましょう。フィンを掃除する前には必ずエアコンのコンセントを外してから作業を開始します。
また、フィンの表面は非常に鋭利です。手を傷つける恐れがあるので掃除の際にゴム手袋の着用も必須となっています。準備が整ったら掃除機を使ってフィンに付着しているホコリを掃除機で吸い出しましょう。
ただ、フィンはとても繊細な部分です。力を入れると簡単に曲がってしまうことがあるので、掃除機で吸い取る場合も決して無理はせず、優しく表面を撫でるようにして掃除します。
掃除機でホコリを吸った後は、雑巾でフィンの表面を優しく拭きましょう。この時も決して無理はせず、あくまで表面の汚れをふき取る程度にとどめておきます。
フィンの掃除が終わったら吹き出し口のファンを掃除しましょう。ファンの部分は中性洗剤に浸けた雑巾で拭きます。
これだけでもほとんどの汚れやカビは落ちますが、しつこい汚れやカビが気になる場合は重曹水を使えばさらにきれいに掃除できます。ファンは指で動かすことも可能です。軽く動かし、必要なら綿棒なども使って隅々まで掃除しておきましょう。
雑巾でファンを拭いた後は水で絞った雑巾で二度拭きします。洗剤の成分が残っているとファンが変色する原因ともなるので注意が必要です。
また、動かしたファンが元の位置に戻らなくても無理に戻す必要はありません。電源を入れたら自動で戻るようになっているので、無理に動かして壊さないように注意します。
ファンの掃除が終わったら乾いたフィルターをセットしましょう。
フィルターをセットしてコンセントを差し込んだら、スイッチを入れて稼働に問題がないかをチェックします。問題なく稼働することをチェックしたら、部屋の窓を全開にして、室温16℃の冷房運転を1時間ほど実施します。
室温を16℃にまで下げて1時間運転する理由は、こうすることでエアコン内に結露が発生し、この結露がエアコン内部の嫌な臭いを洗い流してくれるからです。冷房で1時間ほど稼働した後は、内部クリーン機能をオンにして電源を切ります。
この内部クリーン機能はエアコン内部を乾燥させてカビを発生しにくくするための機能です。機能が自動的に停止するまで、そのままの状態にしておきましょう。
内部クリーン機能が自動的に停止したらエアコンの掃除は終了です。エアコンを本格的に稼働させる前に、これらの掃除をしておくだけで、かなりの臭いをカットすることができます。
こうした掃除はできれば2週間に1回、少なくとも月に1度は実施したいところです。とくに内部クリーン機能はカビ防止に大きな効果を発揮するので、エアコンの使用後は積極的に利用することをおすすめします。
エアコン掃除のポイントは、定期的な清掃とやりすぎないことです。とくにフィンは壊れやすい部分となっているので、手が届かない部分は無理に掃除しないように注意します。
掃除しても摂れない臭いや汚れが気になる場合は、プロのクリーニングサービスを利用してみましょう。プロに依頼すれば、個人の掃除では手が届かないエアコン内部の汚れまできれいに落としてもらうことができますよ。
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