以前に比べると なんとなく増えている気がすると言われる年の差きょうだい。その背景を探ってみると、
◇いざ一人目を産んでも、夫婦のどちらかに育児が偏ってしまう(ワンオペ育児)
◇仕事の状況から産休に入るタイミングを計っている
◇二人目をどうしようか考えているうちに時が経ってしまった
◇高齢出産の増加から二人目が思うように授からない
などの理由があるようです。
たとえば、6歳差(6学年差)きょうだいの場合、下の子が0歳の時、上の子はすでに小学1年生です。上の子と下の子は、保育園も小学校も、一度も重ならないまま成長していきます。このような年の差きょうだいの場合、どのような遊びを選ぶと、お互いが楽しめるのでしょうか。
大きい子でもそれなりに楽しめる動物園、水族館はもちろん、博物館や美術館などで実際に見たり、触ったり、作ったり、体を動かしたり「一緒に体験ができる」イベントがやっている時に行くのがおすすめです。また、音声ガイドがある場合は、それを上の子用に借りてあげると「お兄ちゃん、お姉ちゃん心」がくすぐられるようですよ。
下の子がまだ小さく、目が離せない時は、公園のじゃぶじゃぶ池など、幅広い年齢の子どもが楽しめて、保護者の目が届く遊び場が重宝します。下の子も大人の指示を聞けるようになれば、海(磯)で一緒に生物を見たり砂浜で創作遊んだり。非日常を体験できるキャンプも楽しいかもしれません。
うどん作りやケーキ作りなどのクッキング、大きな紙に絵の具で自由にお絵かき、ノリのよい音楽を掛けて自由にダンスなど、創作的な遊びはどちらも楽しめるでしょう。福笑いや絵合わせカードなど、数字や記号、文字のないルールが単純な遊びや、トランプやかるたは、上の子 VS. 下の子&親 のように対戦にしても楽しめそうです。上の子をうまく持ち上げて、ビー玉転がしの積み木(道)を一緒に作って、ひたすらビー玉を転がすおもちゃも年齢に関係なく夢中になれるはずです。
下の子が5歳から6歳位になったら、PCやタブレットでのゲームも多少できるようになるので、遊びとしてだけでなく、学習効果にも注目が集まっているようなものを選んであげると、一緒に楽しめるかもしれません。
下の子がまだ小さい時は、まだどんなことに興味があるのかわからないもの。そんな時は、上の子の興味関心に合わせて行き先を選び、下の子の反応を見てみるのがおすすめです。ちょっと難しいかなと思うものでも、意外に興味を示すこともあります。下の子がまだ授乳中だったりおむつだったりする場合は、行き先が制限されることもありますが、卒乳、おむつが外れれば、行き先はぐんと広がります。
また、お出かけ先で、どちらかが「つまらない」と言ったら、まだ遊ぶのか帰るのかを一緒に話し合うようにするとよいでしょう。合わせてくれたほうの子には、遊びが終わったら何かお礼をするなど、うまくフォローを。
年の差きょうだいは、上の子は下の子の面倒を見ることで、「気配りのできる優しい子に育つ」とも言われています。下の子に上の子への感謝やよい点を口にすることで、自然と上の子を尊敬し、自分もそうなろうとするようになると思います。年の差があっても、きょうだい愛を育んでいけるよう、きょうだいで一緒に楽しめる遊びを、ぜひ工夫してみてくださいね。
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