水垢の原因はズバリ水です。毎日体を洗っているから付いてしまう汚れではなく、水道水を使っているから付いてしまいます。
水道水にはカルシウム・ナトリウム・カリウム・マグネシウムと言われる4大ミネラルが含まれています。もともと自然界に存在する水には4大ミネラルが含まれていて、その水を使って水道水は作られているため、蛇口から出てくる水道水にも当然ミネラルが含まれているというわけです。
このミネラル分は水分が蒸発した後は結晶となって残ります。水垢の正体はこのミネラル分の結晶がこびりついたものです。お風呂に入る際に水道水は必要不可欠です。お風呂を使っている限り、水垢がつく可能性はなくならないということになります。
ミネラルが原因の水垢はアルカリ性という性質を持っています。毎日使うお風呂用洗剤は、浴槽や壁、床といったどのような場所でも掃除できる万能タイプの中性洗剤が主流です。
どのような場所でも掃除ができて肌にも優しいメリットがありますが、こびりついてしまった水垢には効果がありません。
そこで利用したいのが人工ダイヤモンドを超微粒子に加工し、ウレタンクッションに接着したスポンジ製品です。洗剤などを一切使用せず、スポンジに水をつけてこするだけで鏡やガラスについた水垢を落とすことができます。
肌が弱い人でも安心して使用でき、水垢で曇って見えなくなっていた鏡もキレイによみがえります。ただし、傷がつきやすい浴槽や床・壁などには使うことができません。
水垢がアルカリ性ということであれば、対抗するには酸性洗剤が有効となります。バスタブは強くこすると傷がつきやすく、水垢だけでなく皮脂汚れなどもつきやすい場所です。
こうした場所には酸性洗剤を使用すると良いでしょう。酸性洗剤に含まれている酢酸は、水垢や石鹸かすを分解して落としてくれます。また、界面活性剤が含まれている洗剤であれば、皮脂汚れも一緒に溶かして落としてくれる効果があります。
毎日のお風呂掃除に使用することで、水垢がこびりついて鱗のような頑固な汚れになるのを防いでくれるのです。
ただし、酸性洗剤は肌が弱い人が使うと肌荒れの原因となります。掃除をするときはゴム手袋などを着用し、換気を十分にして使用しましょう。
専用の洗剤を使わなくても、手軽に水垢を落とす方法があります。それがクエン酸を使った掃除です。クエン酸は柑橘類から取り出した成分を元に作られている粉末です。もともと自然由来成分であることから安全性が高く、赤ちゃんがいる家庭でも安心して使用できます。
クエン酸を水に溶かしてクエン酸水を作り、それをカランや蛇口、バスタブなど水垢の気になる部分にたっぷり吹き付けて、その上からキッチンペーパーで蓋をします。頑固な水垢であれば、さらにラップで密閉すると水垢が緩みやすくなります。そのまま2時間ほど放置し、水垢がやわらかくなってからスポンジでこすり落としていきましょう。
バスタブであれば、水を張った浴槽にクエン酸を溶かして放置してもOKです。幾層にも重なった頑固な水垢は、何度か繰り返すことでキレイにはがすことができます。
洗濯や部屋の掃除にも使用することが多い重曹でも水垢を落とすことができます。ですが、重曹はアルカリ性なので、酸性洗剤やクエン酸のようにミネラルを溶かして落とすことは出来ません。重曹で水垢を落とすことができる理由は、重曹が細かい結晶でできているからです。
この結晶が研磨剤の効果を生み出し、こびりついた水垢を落としてくれるのです。水垢の気になる部分に重曹を振りかけ、クシャクシャに丸めたラップを使って円を描くように水垢をこすっていきます。
軽くこびりついた水垢であれば、この方法でも十分に落とすことが可能です。ただし、重曹は研磨剤と同じ効果があるため、強くこすりすぎるとバスタブやカランに傷がついてしまうので注意しましょう。
【注意点】様々なアイテムを使ってお風呂についた手強い水垢を落とすことは可能です。しかし、水垢というのはとても硬い結晶の塊ですから、無理にこすると傷をつけることになります。一度で落ちない水垢は、何度か繰り返して徐々に落としていきましょう。
どうしても残ってしまう水垢には1週間に1度、ご紹介した水垢除去掃除を取り入れることで頑固なこびりつきを防ぐことができます。
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます