ぬるま湯は、文字通り、手で触ってみてぬるく感じる温度のことです。
厳密に何度と明確な数字が決まっているわけではなく、およそ30℃~40℃の範囲の温度が、ぬるま湯に該当します。
ただ、料理のレシピなどには、「40℃のぬるま湯」と、温度とぬるま湯が一緒に記載されている場合が多いです。
例えば、パンやピザの生地作りの際に、小麦粉や砂糖、塩、などと一緒に40℃程度のぬるま湯が加えられますし、出来上がった生地を発酵させるのにも40℃前後のぬるま湯が使用されます。
これは、40℃程度のぬるま湯の温度が発酵に適した温度であるためのようです。
ちなみに、パンやピザを発酵させるのに必要なイースト菌は、50℃以上の温度では死滅してしまいますし、あまり低温の場合は、発酵が進まないようです。
40℃のぬるま湯と表記されていても、必ずしも40℃でなければいけないというわけではなく、40℃前後くらいの温度ならOKですよというニュアンスがあります。
わかめやしいたけ、きくらげなどの乾物をもどす際にも、ぬるま湯を使用します。
さらに、時間がかかるあさりの砂抜きをよりスピーディにできる裏技として、ぬるま湯よりも若干高めの45度~50℃程度のお湯が使われます。
人肌の温度は、人間の体温である36℃~37℃くらいの温度のことです。料理を作る際に、どのくらい温めればよいのか、どのくらい冷ませばよいのか、その目安として、よく「人肌」が使われます。
例えば、料理のレシピ本などに、「人肌程度温める」と表記されていた場合、それは、手で触ってみて、ほんのり温かく感じる程度の温度を意味しています。
「人肌程度まで冷ます」と表記されていた場合は、手で触っても大丈夫な程度の温度のことを意味しています。
人肌とぬるま湯の違いは、温度の範囲です。
料理のレシピなどに、人肌と記載されている場合は36℃~37℃と、その範囲が狭いです。
これに対してぬるま湯は、30℃~40℃と、人肌と比べて、その温度の範囲が広いです。
そのため、36℃~37℃で、温めたり冷ましたりするのが適している場合は、人肌と表記されることが多いようです。
36℃より低い温度が適している場合、逆に37℃よりも高い温度が適している場合は、ぬるま湯と表記されるようですが、特に決まっているわけではありません。
料理に使うぬるま湯の温度や、人肌との違いについてご理解いただけたでしょうか?
なお、人肌の温度は、ぬるま湯の温度の範囲内のため、人肌程度のぬるま湯と表記されている場合もあるようです。
ライター:sion
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