オーブントースーターが汚れる原因はさまざまなものがあります。
一番多いのは、調理の際にうっかり落としてしまった食パンやチーズなどの食材のカスです。すぐに取り除けばよいのですが、使用後はオーブントースターが熱くなっており、あとで掃除しようと冷ましている間につい忘れてしまうのです。そうすると掃除し忘れた食材のカスが熱で焦げ付き、再加熱することによってさらに焦げてこびりついてしまいます。
また、食材のカスだけでなく、食材から出る汁も汚れの原因です。調理中に飛び散った食材の汁は何度も熱せられることで水分がなくなり焦げていきます。こういった焦げ汚れは見た目が黒く汚いのはもちろんですが、においの元にもなってしまうので早めの対処が必要です。
オーブントースーターについた汚れは時間が経つほど落としにくくなるものです。汚れがついたばかりで焦げ付きが少なければ、キッチン用の中性洗剤で洗えばきれいになります。キッチン用の中性洗剤は界面活性剤が配合されているので、食材から出た汁の汚れや油汚れを分解してくれるのです。
しかし、時間が経過し黒くこびりついてしまった頑固な汚れを中性洗剤で落とすのは非常に困難です。そこで準備してほしいのがセスキ炭酸ソーダです。セスキ炭酸ソーダは洗浄力が強いといわれるアルカリ剤です。粉状なので水に溶かしてセスキ水として使います。
セスキ水を入れるスプレーボトルと汚れた箇所をパックするためのキッチンペーパーも用意してください。浮き上がった汚れを落とすメラミンスポンジもあるとよいでしょう。また、セスキ炭酸ソーダはタンパク質を溶かす作用があるのでお肌が弱い人はゴム手袋があると安心です。
まず、セスキ水を作りましょう。スプレーボトルに水500mlを入れ、小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダ加え、よく溶かしてください。このセスキ水はスプレーにもつけおきにも使えるので便利です。
オーブントースターから受け皿、焼き網を取り出し、セスキ水をスプレーします。その上にキッチンペーパーをかぶせ、20分~30分ほどパックします。汚れが浮き出てくるのでメラミンスポンジで擦ってきれいにしてください。仕上げにキッチンペーパーで汚れを拭き取れば完了です。
下が汚れてしまうので新聞紙を敷くとよいでしょう。庫内も同じ要領で掃除できますが、ヒーター部分は繊細なので割らないように注意が必要です。また、オーブントースター本体は無理ですが、取り出せる受け皿、焼き網はセスキ水でつけおきができます。全体に成分が浸透するので、汚れがひどいときにはパックよりもつけおきが効果的です。
オーブントースターにこびりついた汚れをきれいに落とすコツは、セスキ水をスプレー、もしくはつけおきする前に、こびりついてかたくなってしまった焦げを落としておくことです。カチカチにかたまって焦げ付いたところにいきなりセスキ水をつけても、汚れが邪魔してなかなか成分が浸透しないのです。
セスキ水の効果を最大限に発揮するために気になる汚れは事前に落としましょう。焦げついてカチカチになってしまった汚れは、ヘラを使って焦げをそぎ落とさなければいけません。
ヘラがない場合はご自宅にあるプラスチック製のカードでも代用できます。使用期限が切れた会員カードなど、もう使用する機会のないカードを使えば、終わった後そのまま捨てられるので便利です。こびりついた汚れはかなり頑固なのでできるだけ分厚く、頑丈なカードを選ぶとよいでしょう。
セスキ水を使ってオーブントースーターの掃除をする場合、気をつけなければいけないのは素材です。オーブントースターがアルミ製だとセスキ水は使用できません。セスキ水はアルカリ性なのでアルミを変色させる危険性が高いのです。アルミはアルカリに対して弱く、変色や腐食の原因になるので事前に説明書で素材を確認しておくことが大切です。
もし、アルミの場合は、キッチン用の中性洗剤を使用しましょう。中性なのでアルミの変色を心配することなく使えます。中性洗剤を使用する場合には、濡らしたキッチンペーパーにキッチン用中性洗剤を2〜3滴含ませて汚れをきれいに拭き取りましょう。
落ちにくい場合は歯ブラシを使うと効果的です。洗剤なので、成分が残らないようにキッチンペーパーでしっかりと水拭きし、仕上げに乾拭きをしてください。
【普段からのお手入れを】毎日のように使うオーブントースターは汚れがちです。しかし、黒い汚れがこびりつき、焦げ臭くなってしまうのは極力避けたいものです。そこで重要なのが普段のお手入れです。
少しの汚れなら簡単に落ちるので、汚れに気づいたときにすぐ掃除しましょう。後回しにすると汚れが蓄積して、後々大変になってしまいます。面倒かもしれませんが、オーブントースターを使用する度に、こまめに掃除をすることが大切です。
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