まずは現場の行き方の確認です。慣れない場所でスマホを片手にうろうろするのもおぼつかないという場合には、アナログですが地図を印刷することをおすすめします。その地図に必ず依頼主の住所と携帯番号も書いておきましょう。不測の事態が起こったときの保険です。万が一、遅れる場合にもすぐに電話をかけることができます。
次に持ち物ですが、エプロン、三角巾、ルームシューズ、手拭きが必須です。このほかに自分が使い慣れている包丁や持ち物があればそれを持っていくといいでしょう。私は電子レンジを使わないため、必ず蒸しカゴを持っていきます。そのほか、千切りスライサーとキッチンバサミも持参しています。
いよいよ、当日です。服装は動きやすく、清潔感のある装いが望ましいです。第一印象は目からの情報が55%、聴覚が38%、言語が7%と言われています。どんなに丁寧に話しても、見た目のほうが印象に残ってしまいます。わたしはスタバの店員さんのイメージで、最初にお伺いするお宅は白いシャツ+ダークグレーのパンツを着用しています。2回目以降もシャツ+パンツスタイルにすることで制服化し、毎回着ていくものに悩むこともありません。
依頼者さまのお宅の前に着きました。上着を脱ぐことをお忘れなく!それからチャイムをならします。笑顔でタスカジの〇〇ですと名乗りましょう。
ルームシューズを履いていいかを確認し、続いて当日の作業の確認をしましょう。
ここにズレがあると依頼者さまの期待に応えることができませんので、味付けの好みや量などきちんと口頭でお伺いしましょう。その際、メモを取ると依頼者さまにも好感が持たれますし、自分自身の作業の効率化につながります。鍋やフライパン、調味料の場所などもお伺いしましょう。
ざっくりと180分の時間配分をするならばこのようなイメージです。
5分 ヒアリング
30分 下ごしらえ
120分 調理
20分 片付け
5分 料理の説明
まず、調理に取りかかる前に必ず手洗いをしましょう。
下ごしらえですが、同じ野菜でも切り方が違いますので、料理別にボウルや皿を準備し、そこにカットした食材を入れていくといいでしょう。下味をつける肉や魚はビニール袋を利用すると、洗い物も減るので効率がいいです。
調理する順番ですが、ゆでることから始めて、徐々に油物へ移行していくと洗い物もラクです。ゆでるものもアクの少ない野菜から順番にゆでましょう。特に冬場は温めるのにも時間がかかりますので、一度温まったお鍋が冷めないうちに次の調理にとりかかると時短になります。
味つけの好みもありますので、依頼者さまに途中で味見をしていただくのも有効です。濃い味つけは薄くすることはできませんが、薄い味つけならば追加ができます。薄味に仕上げて最後の調整を依頼者さまに委ねると良いでしょう。
最後の調理にとりかかるタイミングで、依頼者さまに一度、お声をかけましょう。時間通りに終われそうです、または終了時刻をオーバーしそうな場合には時間を超過してもだいじょうかどうかをお伺いしましょう。無償労働だから時間超過してもいいと考えるのは早計です。依頼者さまにも予定や都合があります。
調理が終わったら片付けをして当日の作業は終了です。料理の説明をして、交通費を頂き、レビューを依頼するのも忘れずに伝えましょう。
ざっと当日の流れをお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?初めて伺うお宅は誰でもドキドキするものです。無事に作り終えて、嬉しいレビューがいただけると本当にやりがいを感じる素敵なお仕事です!
タスカジの仕事は依頼者さまとの信頼関係で成り立っており、料理そのものというよりも誠実な対応や人柄がなによりも大切だと思います。
ライター:タスカジさん aki
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