秋に旬を迎える鮭とチンゲン菜を使ったクリーム煮は、タンパク質やビタミン、ミネラルなど栄養たっぷりの1品です。 じょうぶな身体作りや健康のため、そして美肌のためにも役立つ栄養素が摂れますよ。
一般に鮭といえばシロサケをさし、9月から11月頃の秋が旬です。産卵のために海から川に上る直前に沖で獲れたものや、川を遡る途中の成熟までにまだ間があるものが脂がのっておいしいと言われます。身は赤い色をしていますが、鮭は実は白身魚です。この身の色はアスタキサンチンという色素で、ビタミンEの約1000倍の抗酸化作用があります。シミやシワ、くすみなどの肌トラブルを引き起こす肌の酸化を予防するためにも、抗酸化物質を摂取することは大切です。
チンゲン菜は一年中出荷されているので旬を感じにくいかもしれませんが、露地物が多く作られる春と秋が旬と言われます。中国から伝わったアブラナ科の野菜で、βカロテンが豊富な緑黄色野菜です。他にカルシウムやカリウム、鉄などのミネラルやビタミンCも多く含まれています。
ビタミンCはアスタキサンチンやβカロテン同様に抗酸化作用がありますが、コラーゲンを作るときにも欠かせないものです。顔のシワの原因はさまざまですが、年齢とともに出てくるシワは真皮にあるコラーゲン繊維が弾力を失うことによってできます。コラーゲンの材料となるタンパク質とビタミンCもしっかり摂って、ハリのあるお肌を目指したいですね。レシピで使っている鮭と牛乳からはアミノ酸スコア100の良質なタンパク質が摂れますよ。
また、チンゲン菜に豊富なβカロテンは体内でビタミンAとなるもので、ビタミンAは不足すると潤いがなくなって肌荒れにつながってしまうこともあります。肌に潤いを与えてくれるビタミンAは乾燥肌の予防・改善にも大切です。寒くなって乾燥が気になる時期にも、おいしく食べて美肌対策はいかがでしょう。
コラム文章:管理栄養士/小泉明代
材料
(2人分)
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生鮭
: 2切れ(160g)
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[鮭下味用]塩、こしょう、酒
:各少々
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チンゲンサイ
: 小2株(200g)
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牛乳
:1カップ
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生クリーム
:大さじ2
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顆粒鶏がらだし
:小さじ1
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酒
:大さじ1
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片栗粉
:大さじ1/2
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[味付け用]塩、こしょう
:各少々
手順1
鮭は三等分に切り、塩、こしょう、酒をふっておく。
手順2
チンゲンサイは縦に四等分に切り、軸の部分をよく洗って、熱湯で1分程茹でておく。
手順3
鍋に牛乳、生クリーム、顆粒鶏がらだし、酒を入れて煮たてる。煮立ったら鮭を加えて中火で3分程煮て、片栗粉を水大さじ1で溶いて加え混ぜ、1~2分混ぜながら加熱してとろみがついたら、チンゲン菜を加えてひと煮立ちさせ、塩、こしょうで味を整える。
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