衣類が黄ばむ原因はいつくか考えられます。
・皮脂汚れが洗剤でも落ちずにそのまま酸化した
・石鹸が落ち切らずそのまま酸化した
・すすぎが足りず洗剤に含まれている蛍光増白剤が落ち切らず黄ばんで見える
・湿った空間で衣類を保存している
・直射日光により衣類が日焼けした
以上のようなケースが考えられます。黄ばみは主に人間から出る皮脂が衣類に付着しそれが酸化すると黄ばんでしまいます。通常の洗剤では繊維の奥まで皮脂が落としきれていないことが多いのです。また、石鹸洗いをした場合も、石鹸が残っていて酸化し黄ばみます。蛍光増白剤とは、多くの洗剤に含まれている衣類を白くするものです。しかし、すすぎが十分にできていないと蛍光増白剤が付着したままになり、それが黄ばんで見えます。
黄ばんでしまった衣類の白さを取り戻すために効果が期待できるのは、漂白剤を使用することです。しかし、漂白剤は主に2種類あり正しい使い方をしなければなりません。まずは、それぞれの漂白剤の特徴を見てみましょう。
◆塩素系漂白剤
・液体
・漂白作用が強い
・毛・絹に使用できない
・柄物・色物には使用できない
◆酸素系漂白剤
・液体と粉末に分かれる
・漂白作用が弱い
・液体よりは粉末のほうが漂白作用が強い
・液体は毛・絹に使用できない
・粉末は毛・絹に使用できる
・柄物・色物に使用できる
どちらもドラックストアなどに売っているので、目的に応じて気軽に買えますね
黄ばみに程度が薄いものから濃いものまであります。こちらのやり方は薄い黄ばみに適した方法です。
◆用意するもの
・食器用洗剤
・洗面器
・洗濯機
◆落とし方
1. 洗面器に40°ほどのお湯をはり、黄ばみ部分を浸します
2. 黄ばみ部分に直接食器用洗剤を薄くかける
3. 洗剤をかけた部分を擦り合わせて揉み洗いをする
4. お湯で洗剤をすすぎ、洗濯機にかける
これで完了です。
今回は酸素系漂白剤を使用しますが、白物であれば塩素系で使用することもできます。
◆用意するもの
・台所用洗剤
・酸素系漂白剤(液体)
・歯ブラシ
・洗面器
・洗濯機
歯ブラシは柔らかめのものが良いです。
◆やり方
1. 洗剤を黄ばみ部分に薄くかけ、歯ブラシで優しくこする
2. 洗面器に40°ほどのお湯をはり漂白剤を入れ泡立つまでかき混ぜる
3. 洗面器の中に衣類をいれ30分ほど浸けおきする
4. 衣類を取り出し洗濯機で水洗いをする
これで完了です。漂白剤の量は商品ラベルに書いてあるので参考にしてください。
入浴剤に含まれているセスキ炭酸ソーダで落とす方法もあります。アルカリウォッシュとも呼ばれています。
◆用意するもの
・セスキ炭酸ソーダ
・水500ml
・霧吹きボトル
・洗濯機
セスキ炭酸ソーダは市販でも売っています。
◆やり方
1. 霧吹きボトルに水を入れセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯入れて混ぜ合わせる
2. 黄ばみ部分に吹きかける
3. そのまま20分ほど置いてから軽く黄ばみ部分を揉む
4. いつも通り洗濯をする
これで完了です。
ご紹介した2つの方法でも落ちない場合は、重曹をプラスした方法を行いましょう。
◆用意するもの
・クレンジングオイル
・洗面器
・酸素系漂白剤
・重曹
・スチームアイロン
・洗濯機
◆やり方
1. 指にクレンジングオイルを取り黄ばみ部分に塗っていく
2. 洗面器に40°ほどのお湯をはり衣類をすすぐ
3. お湯を入れ替え、漂白剤と重曹が2:1の割合になるように混ぜる
4. 混ぜた液体を指に取り、黄ばみ部分にたっぷりと塗る
5. 衣類に直接接触しないようにスチームを黄ばみ部分にあてる
6. 黄ばみが落ちたら洗濯機で水洗いする
これで完了です。混ぜた液体を塗る時に歯ブラシなどで塗っても大丈夫です。
新品の衣類や黄ばみが落ちた衣類が黄ばまないように対策をすることも大切です。
・湿度が高い場所で保管しない
タンスやクローゼットは湿気が溜まりやすいので、湿気吸収剤などを置きましょう。
・直射日光があたる場所で保管しない
・洗濯する前に脇や首回りなどを手洗いする
・洗濯後に汗をかく場所にベビーパウダーをはたく
ベビーパウダーは皮脂を吸収する働きをしてくれます。洗濯をして乾いた衣類にはたいておくだけで、皮脂が衣類に付着するのを防いでくれます。
・のりなどでコーティングする
市販品の中には、吹き付けるだけで生地を皮脂からコーディングしてくれるのりなどもあります。
塩素系は白物のみ、酸素系は色物や柄物にも使用できます。漂白剤によって分量や浸けおき時間が変わるので商品ラベルに沿って使用してくださいね。どうしても取れないシミはプロである宅配クリーニングにお任せください。
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