ワンオペとはワンオペレーションの略で、元々は飲食店などですべての作業を一人で担うことを指す言葉でした。最近では、育児にも派生し、「平日は夫の帰りが遅いので、ワンオペ」というような形で使われています。
ワーキングマザーの場合は、起床時から朝食、着替え、保育園への送り、そして夕方のお迎えから夕食、入浴、寝かしつけまでを一人で行うことを、専業主婦の場合は日中の育児も含めたすべてを指します。
近年、ワンオペ育児をするママが年々増加しているというデータもあり、社会問題として認識され始めています。
ひとつは出産の高齢化です。ママが高齢ということは同時に両親も高齢であり、健康不安や介護という問題を抱えているケースがあります。
また、健康であっても仕事を持つシニア世代が増えているので、育児をサポートする時間が捻出できないという点が挙げられます。
もう一つは、パパの育児参加が進まないという問題です。男性の育休取得や、働き方改革など、少しずつ変化は起きているものの、働き盛りの男性が育児のために定時で帰宅することへの理解はまだまだ低いということが現状です。
また、今のパパママ世代は、父親がサラリーマン、母親が専業主婦という家庭に育ったという場合が多く、「家事・育児は女性の仕事」という認識が根付いていることも挙げられます。
ですが、ワーキングマザーが年々増加し、半数以上を占めるといわれる現代において、家事・育児に加え仕事も女性が担うことは体力面・精神面で無理があることから、ママたちが悲鳴を上げているのです。
まず、家事・育児のタスクをすべて洗い出してみましょう。「炊事」「洗濯」「掃除」「お迎え」「寝かしつけ」といった名前の付く家事・育児の他に、「名もなき家事・育児」というものが多々あります。
例えば、お茶を沸かすこと、切れた洗剤を購入し詰め替えること、子どもの爪を切ること、洋服に名前を付けること…こういった細かなものもすべて洗い出し、表にすることで、ママの担う作業を見える化しましょう。
そのうえでパパの帰宅時間や仕事の状況を鑑みながら、どの工程を担えるのか話し合うことをおすすめします。
なかには、パパママだけでは解決できないものもあります。週1回水回りの掃除を外注したり、ファミリーサポートにお迎えを頼んだり、外部のサポートをうまく利用するのもひとつの手です。
費用はかかりますが、家庭がぎくしゃくしたり、どちらかが体調不良になる方がマイナス面は大きいと割り切ってみてはいかがでしょう。先輩ママのお話しを聞いてみるのもいいですね。
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