お酢には洗濯物を柔らかく仕上げてくれる効果があります。これは、お酢が酸性の性質を持っているためです。洗濯物がゴワゴワしてしまうのは、洗濯洗剤に含まれるアルカリ性の成分が衣類に残ってしまうから。お酢の持つ酸性の性質が、このアルカリ性の成分を中和してほぐしてくれるため、洗濯物がアルカリ成分の影響を受けずに、ふっくら柔らかな仕上がりが望めます。
お酢には、優れた防臭殺菌効果があります。お酢の殺菌力は科学的にも実証済みで、病原性大腸菌O-157、腸炎ビブリオ、サルモネラ菌などの食中毒の原因菌をはじめ、大半の菌を殺菌することが可能です。
この優れた殺菌力により、洗濯物の嫌な臭いの原因である雑菌の繁殖は、強力に抑えられます。
デニムなどの色落ちしやすい衣類は、あらかじめ、酢水(バケツ一杯の水に酢大さじ1の割合)に1時間程度つけておくことで、色落ちを大幅に防ぐことができます。
あとは、いつも通り洗濯機に入れて洗うだけでOKです。これで、他の洗濯物に色が移ってしまう心配はまずありません。
お酢と重曹を使えば、ワイシャツの襟汚れを落とすこともできます。方法は、酢大さじ2と重曹大さじ3を増せてペースト状にしたものを、襟汚れに塗って、30分ほど放置した後、いつも通り洗濯機で洗うだけ、といたって簡単です。
襟のほかに、他の箇所の気になる汚れに塗ってもOKですよ。
お酢は、洗濯物だけでなく、その優れた殺菌効果により、洗濯槽を清潔にする効果も期待できます。毎日の洗濯にお酢を使用するだけでも、洗濯物の洗濯に使用する水を清潔に保つことができますが、定期的に洗濯槽クリーナーの代わりに、お酢を使って洗濯槽のお掃除をすることもできますよ。
1.穀物酢を使用する
洗濯に使用するお酢は、砂糖が添加されていない穀物酢が適しています。砂糖が添加されているお酢は、洗浄力も殺菌料も弱まる心配があるためです。
2.お酢の使用量を守る
全自動洗濯機の場合、水45リットルに対してお酢50ccが目安です。ただしドラム式の洗濯機の場合、酢の量は、水45リットルに対して小さじ1(5cc)程度に控えましょう。この量でも十分に効果が期待できます。
3.デリケートな素材には使用しない
シルクやレーヨンなどのデリケートな素材は、生地を傷める心配があるため、お酢の使用を控えましょう。
洗濯にお酢を使用した場合の、半端ない効果についておわかりいただけましたか?お酢の持つ酸性の性質は、洗濯だけでなく、キッチンやお風呂場、洗面所などにつきものの水垢の汚れ落としにも優れた効果を発揮してくれますよ。
ライター:sion
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