一般的には、3歳頃までに脳に与えられる刺激が脳の働きに大きく影響し、それは早ければ早いほど良い効果を生むとも言われています。
たとえば、赤ちゃんがおなかの中にいるときから行う「胎教」も広く知られていますね。だからといって、親が子どもに教育を無理やり押しつけてしまうのはどうでしょう?
子どもとの信頼関係が損なわれた中での教育に、良い効果があると言い切れるのでしょうか?
親子の信頼関係は将来その子どもが人間関係を築くための大切な基礎。早期教育は子どもが楽しんでいるかどうかが重要かもしれません。
早期教育を始める親の考えとしては、子どもの将来の選択肢を増やしてやりたい、社会で活躍できる大人になって欲しいというような親心がうかがえます。
早期教育の考え方は、脳科学や心理学の研究結果の影響が強く、以前は学力面を重視した教育が中心でしたが、現在はコミュニケーション能力や独創性・発想力、協調性・共感性を育むことを目指すものが増えてきました。
一般的には、人の脳は3歳までの乳幼児期の頃が柔軟性、吸収力、容量ともに人生でいちばん優れており、この時期に脳に良質な刺激を与えることで、持てる能力を最大限に引き出せると考えられています。
でも、スポーツなどの得手不得手があるように、物事にも得意不得意があります。早期教育の内容やその環境が親の理想ばかりを追求して、子どもの能力や特性に合っていない場合、子どもがストレスを感じるリスクがありそうです。
しかもストレスをうまく解消したり、言葉で伝えたりする力もまだまだ未熟です。その結果ストレスをため込み、精神的に不安定になったり、食欲がなくなったりなどの問題が生じてしまうことも。
子どもの機嫌がよいかどうか、食欲が変わらないか、イライラしていないかなど、子どもの状態をよく見ながら進めましょう。
子どもが楽しめるように、早期教育でも「遊び」の要素を取り入れた教材もたくさんありますが、遊びの本質は子どもが自由な発想力や想像力を駆使して自発的に行動することなので、大人が準備したものとは性質が異なり、得られるものもまるで違うかもしれません。
ですから、早期教育は、あまり構えず、過度な期待をかけないことが重要かもしれませんね。
早期教育のポイントは以下の通り
◇やりすぎない
◇子どもの自発性を尊重する
◇子どもの成長発達や特性を見極める
◇親子で取り組む
◇競争させない
あくまでも子どもの成長発達をサポートする手段のひとつすぎないということを忘れずに、親子で楽しく取り組んでいきましょう。
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