前提として出産祝いの贈り物は、出産の報せや産後の母子の状況を聞いてから準備します。母子の体調にもよりますが、産後1週間から1か月の間に出産祝いを贈るのが一般的です。もし出産直後の母子の体調が優れない場合は、贈り先の負担にならないよう、体調が落ち着く退院後がベストです。また親しい間柄で産後に会う機会が予定できそうな場合は、1か月以内にこだわらずお祝いに会いに行くタイミングでも大丈夫です。
出産祝いには、現金や商品券もしくはプレゼントを贈ります。渡し方は配送、自宅や病院を訪れて直接渡す、のどちらかになります。病院に出向いて直接渡すのは、親族やごく親しい友人以外は控えましょう。入院中は母体の負担や退院に向けての準備などもあるため、親しい間柄においても母親本人の希望がある場合を除き、退院後に渡すことをオススメします。配送もしくは自宅を訪れて直接渡すのが一般的ですが、自宅へ配送する方法がベストです。退院後、自宅に赤ちゃんに会いに行く機会が予定される場合は、そのタイミングで渡しましょう。自宅を訪れる場合は、赤ちゃんとお母さんの体調を最優先に考え、あまり長居せず、赤ちゃんに触れる前には手を洗う、自身の体調が優れない場合は日を改めるなど、気遣いを忘れずに。
プレゼントを贈る場合は、おむつや服、スタイ、ベビータオル、おくるみなど、実用的で他の人とかぶったとしても問題ないものがオススメです。親しい間柄の場合は、本人にお祝いのリクエストを確認して贈るのも喜ばれます。
お祝い選びの際に一番気になるのが、プレゼントや現金・商品券の相場です。高価すぎても相手がお返しを贈るときの負担になってしまうため、相手との関係を考えて、相場にあった金額の出産祝いを選びましょう。
【一般的な出産祝いの金額相場】
◇親しい友人 5000円から1万円
◇兄弟 1万円から3万円
◇親戚 3000円から1万円
◇会社の同僚 3000円から5000円
◇会社の上司 5000円から1万円
いずれも金額に幅があります。日頃の関係性を考慮し、弟や妹、日頃とてもお世話になっている方、仲の良い同僚や部下、後輩などの場合は少し奮発しても良いでしょう。双子の赤ちゃんの場合は、お揃いのベビー服やふたりで遊べるおもちゃなどもオススメです。子育てに忙しいお母さんを助ける、子育てグッズや手間がかからず日持ちのする離乳食の缶詰などの食料品も案外喜ばれます。
現金を贈る場合は新札を用意し、のし袋に入れる際は、お札の人物の顔が手前を向き、上になるように入れます。のし袋の水引は紅白の蝶結びを準備し、表書きには「御出産祝」などと記入しましょう。もし金額が大きくなる場合は、4万円と9万円は避ける方が良いとされています。「死」や「苦」を連想させるため、出産祝いではタブーとされています。
出産祝いといえば、家族や友人から贈られるものというイメージがありますが、出産祝い金を贈ってくれる自治体があります。金額は2万円から、中には100万円(申請や支給にあたっては条件あり)というところも。支給金額や申請にあたっての条件は自治体によって様々です。いずれも申請しなければ受理できず、産後1年以内が申請期限になっているところが多いので、産前にお住まいの自治体の情報を確認しておきましょう。
【出産祝い金制度のある自治体(一部参考:2018年6月時点)】
◇北海道福島町(第1子5万円、第2子20万円、第3子100万円)
※町内に住民登録しており引き続き町内に定住することなどの条件あり
◇茨城県河内町(第2子50万円、第3子以降100万円)
※出産の日まで1年以上河内町に住所があることなどの条件あり
◇埼玉県小鹿野町(第1子・第2子5万円、第3子以降15万円)
※出生日に小鹿野町に住民登録があるなどの条件あり
◇鹿児島県いちき串木野市(第1子2万円、第2子3万円、第3子10万円)
※子どもの出生前に保護者がいちき串木野市に1年以上住所を有しているなどの条件あり
基本的なマナーをおさえて、相手に喜んでもらえる出産祝いにしましょう。
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