■セスキ炭酸ソーダとは?
セスキ炭酸ソーダとは、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムで構成されている物質です。セスキ炭酸ナトリウムと呼ばれることもあります。
重曹と炭酸ソーダの中間くらいのアルカリ性で、高い洗浄力と水に溶けやすいのが特徴です。
■重曹との違い
重曹との大きな違いはアルカリ性の強さです。重曹のpHは8.2、セスキ炭酸ソーダのpHは9.8で、pHが高いほど汚れを分解する力も高くなります。
また、水への溶けやすさにも違いがあります。
重曹は水に溶けにくい性質があるため、焦げ付きなどに対して研磨剤としての使用ができますが、水溶液として使用する際、溶け残った重曹の沈殿やスプレーボトルの目詰まりといった可能性があります。
セスキ炭酸ソーダは非常に水に溶けやすいためこすり落とす力は期待できませんが、スプレーとしての使用に向いています。
■どこで手に入る?
セスキ炭酸ソーダは粉末の状態で市販されています。デパート、スーパーマーケット、ドラッグストアなどの家庭用洗剤の売り場に売っています。ネット通販でも多数取り扱いがあります。
アルカリ性の洗剤は油脂を乳化する・タンパク質を分解する効果があるため、キッチンの油汚れや、お部屋の手垢、ワイシャツの襟袖の皮脂汚れを落とすのに適しています。
掃除の場面では万能なセスキ炭酸ソーダですが、使ってはいけない素材・向いていない汚れもあるので注意が必要です。
■掃除をするとき
・畳、カーペット(変色やシミの原因になります。)
・アルミ製のもの(黒く変色します。)
・大理石・木材(シミの原因になります。)
■洗濯をするとき
・頑固な泥汚れ(界面活性剤の方が効果的です。)
・食べこぼし等の衣服のシミ(血液汚れ以外は漂白剤の方が効果的です。)
・機械油の汚れ(専用の洗剤を使わないと落とせません。)
■基本の使い方と保管について
セスキ炭酸ソーダはスプレー洗剤としての使用がおすすめです。
水500mlに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ1を溶かします。汚れの程度に合わせて濃度は適宜調節してくださいね。
セスキ炭酸ソーダの水溶液は作り置きが可能ですが品質変化や劣化のないように直射日光・高温多湿を避けて保管し、2~3ヶ月を目安に使い切りましょう。
弱アルカリ性のため素手でも取り扱い可能ですが、肌が弱い方はゴム手袋を着用するのがおすすめです。
■家中の気になる汚れに
セスキ炭酸ソーダスプレーを雑巾などに吹き付け、手垢が気になる家具やドアノブ、照明のスイッチの汚れを落とし、仕上げに水拭きをしましょう。
■キッチン掃除に
換気扇やガスコンロの油汚れもセスキ炭酸ソーダスプレーを吹きかけて汚れが浮くのを待ち、拭き取ります。頑固な汚れには濃い目のセスキ炭酸ソーダ溶液をキッチンペーパー等に染み込ませてパックします。
水3ℓに大さじ1のセスキ炭酸ソーダを溶かした溶液で、ステンレス製品を溶液で煮沸すると輝きが復活します。プラスチック製品のべたつきや染みついた臭いも溶液につけ置きすることで解消されます。
洗濯前のプレ洗いにセスキ炭酸ソーダスプレーを使用します。
Yシャツの襟袖をスプレーで十分に湿らせてしばらく置いてから洗濯機をかけます。脱いですぐスプレーを吹きかけて翌朝洗濯のようなサイクルにすると時間を有効活用できます。
洗濯洗剤の代わりとしての使用もできます。
30ℓの水量に対して大さじ1弱を溶かし、洗濯ものをいれて3時間~一晩程度つけ置きます。つけ置き後、洗い3分すすぎ1回で完了です。
つけ置きに向かない素材(色落ちするもの、化学繊維、ウール・絹などアルカリに弱いもの等)もあるので使用の際は注意が必要です。
セスキ炭酸ソーダは市販の入浴剤にも使われている成分です。無色・無臭の天然由来の成分なので安心して使うことができます。
湯船に大さじ1を目安に入れると、お湯にとろみがでて身体が温まります。残り湯を洗濯に使うこともできます。(肌が弱い方は少量ずつ試すことをおすすめします。)
今回は、あらゆるシーンで万能なセスキ炭酸ソーダについてご紹介しました。重曹スプレーを使って溶け残りに悩んでいたという方もセスキ炭酸ソーダを使えば解決です。少量でより高い効果が得られるというのも嬉しいですよね。粉末状のセスキ炭酸ソーダは100円ショップやドラッグストアでも簡単に手に入れることが出来るので、ご家庭に常備しておくのも良いかもしれませんね。セスキ炭酸ソーダを使って掃除をし、キレイな部屋で快適な毎日を過ごしましょう♪汚れが気になった場合は、ぜひ試してみて下さい。
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます