「幻のサクランボ」「フルーツのダイヤモンド」「アメリカの佐藤錦」
いくつもの呼び名があるアメリカ原産のチェリーです。
アメリカンチェリーと言えば黒っぽい色をしたチェリーを思い浮かべますが、これはビング種。
1952年ワシントン州立大学の研究者ハロルド・フォーグル氏によって、このビング種とヴァン種を交配させて生まれたのがレイニアチェリーです。
なので誕生地はワシントン州。
今でもワシントンを中心にアメリカ西海岸で栽培されています。
コストコ倉庫内のポップにはチリ産と書かれていましたが…色々調べたところ、確かにチリ産のレイニアチェリーがコストコで販売されていたことはあるようですが、チリは南半球。つまり季節が逆なんです。
さくらんぼの季節と言えば初夏なので今の時期にチリ産のわけはないはず???
パッケージの文字をよ~~~く見ると「PRODUSE OF U.S.A」
やっぱりアメリカ産なのでは???
最後の方にある「CA」はカリフォルニアじゃないの?
う~~~~ん
どっち?
かなり悩んでいっぱい調べましたがハッキリわからず…
と思っていたらあっさり判明しました!
パッケージの底に日本語で(笑)
原産国はアメリカです!
そしてやはりカリフォルニア産のレイニアチェリーでした。
ちなみにチリ産はやっぱり季節が反対なのでこちらが冬の時期に輸入されるそうです。
ちなみにレイニアチェリーはアメリカ西海岸のカリフォルニア→オレゴン→ワシントンと産地が北上して出荷されます。
日本の桜前線のようですね!
そして誕生したワシントン州のものが1番おいしいと言われています。
日本には2009年に輸入解禁となり入ってくるようになりました。なのでまだ10年と経っていないわけです。
日本のサクランボも旬がとても短く、フレッシュなものを食べられるのは初夏だけですがアメリカでも同じく6~7月ごろの約1か月くらいの間にしか出荷されません。
コストコでも毎年5月末~7月半ばくらいまで販売される季節限定のレア商品なんです。
しかもレイニアチェリーが「幻のサクランボ」と呼ばれる理由の1つが美味しすぎて鳥に1/3も食べられ、出荷量が少なくなるからだそうで(笑)
1年の中でわずかな時期限定で、しかも少ないという希少価値もあって高値の高級品になるわけです。
鳥さんたちは美味しいものをよく知っています。1番おいしい時期に食べるんですよね~~~~。私の実家でも昔さくらんぼを植えて数えるくらいしか成らなかった実を明日収穫しよう!と楽しみにしていたら次の日、見事に1粒残らず消え去っていました…あの日のショックと言ったら…呆然としましたよ~~~
チェリーはちょっとのことで傷んでしまう繊細なもの。アメリカから輸送されるのでパッケージもしっかり目。凹凸がかなり大きくてがっちり留まっています。1度外すとまた留めるのはけっこう大変でした。
レイニアチェリーは日本のサクランボのような色合い。黄色~鮮やかな赤色をしています。
赤いのが熟していて甘い、というわけではなさそうです。黄色の多い実も甘くて美味しかったので。
色にばらつきがあるのがまたポップな感じです。
形はちょっとハート形みたいで可愛いですね♡
そしてなんといっても大きいんです!
500円玉大とよく言われているのですが…並べてみるとそれよりも大きいくらい。
だいたい直径3cmくらいあります。
ほら!完全に隠れちゃいました!
実はこの下に500円玉があるんですよ~
レイニアチェリーはただ大きいだけじゃないんです。
見て下さい!種が小さくありませんか?
種もビッグサイズで食べるところがないんじゃ元も子もありませんが、このチェリーは種が小さくて果肉部分がとっても多いんです。なので食べごたえがあります。
一般的なアメリカンチェリーは日本のサクランボに比べて甘さ控えめ、酸味も控えめな印象でしたが…レイニアチェリーは甘いです!!!
糖度20度くらいあるのだそうです(一般的なアメリカンチェリーは糖度15度程度)
ただ甘いだけではなく酸っぱさ、酸味もあってバランスの良い美味しさです。例えるなら、ブドウの甘さに酸味がある感じ?りんごの甘さにも似ています。
また皮がしっかりしていて噛み応えもあって食べてる!という食感もあります。(しっかりしていても口に残る感じではないです)この皮の食感は皮ごと食べるプラムとかに少し似ているかも。同じく皮ごと食べるブドウよりも口に残らないような気もします。
よく考えたらりんごもプラムもチェリーも同じバラ科の植物です。似ている部分があるのもうなづけます。
正直、アメリカンチェリーだし…美味しいと言っても日本のサクランボの方が断然甘くておいしいよね~と思っていました!「アメリカの佐藤錦」と言われるのも納得です。
コストコの大きなパックは907g入り。
数えたら82粒入っていました。
数は時期やその年の気候などで変化すると思いますが取り敢えずたくさん!こんなにチェリーが並んでいるのを見るだけでなんだか嬉しい♪Happyな気分になります♪
お値段は¥2,480
リサーチしたところ、コストコ価格としてはこれが最高値じゃないかと思われます(もちろんこれも変動すると思いますが)
出始めは高値でだんだん下がって半分近くなる時もあるようです。
ただし、季節限定の物なので販売自体が短い期間であること、人気商品でお昼に完売してしまう日もあることなども考えると、食べたい人は出会えた時におうちに連れて帰った方がよさそうです。
さくらんぼの一般的な情報だと、収穫最初の時期が1番大きくて甘いそうです。苺とかもそうですよね~。
でも出回る後の方が美味しいと言っている方もいてどっち?と調べたのですが…産地が北上して出荷されること、美味しい産地が1番北のワシントン州産なので旬が後の方であることが影響しているかもしれません。
いくら美味しいとはいえ1パックこのお値段は決て安い印象はありませんが…ネットでリサーチしたところ、コストコ価格は激安だということがわかりました!
値段にばらつきはありますが最安値で1㎏\6,000前後~¥10,000超えのお店もあり、907g¥2,480はまずありえないというのが現状で、コストコ価格は半値以下のようです。
ただし…やはり贈答用のきれいに丁寧に梱包されたものではないので多少の傷があるものも入っていたりします。購入するときは裏までしっかりチェックして選んだ方がよさそう。万が一、傷んでいるものやカビなどがあった場合はコストコは返品に快く応じてもらえます。でもまた店舗まで足を運ばなくてはいけないので手間ではありますね~。
バナナとかキウイとか、同じく輸入されるフルーツの多くは(国内産の果物でも)熟す前に収穫して出荷されることが多いと思います。輸送の問題で時間が経過するのを計算してのことですが、チェリーに関してはそうではありません。熟した1番美味しいときに収穫して出荷されるのだそうです。
つまり…店頭に並んで購入した時にはどんなに急いでも時間経過しているので、早めに食べた方が美味しく味わえるということです。時間が経てばそれだけ味が落ちてしまうので、目安としては2~3日中には食べた方が良いと言われています。
上の画像は3日目のもの。皮の表面が少し茶色がかっている部分が出始めました。触ってもパリッとして傷んでいるようには感じませんでしたし、食べても甘くて美味しかったので、3日過ぎても食べられないというわけではありませんが、できれば美味しいときに食べるのがベストですよね。なのでどこまで日持ちするのかは実験しませんでした~(笑)
チェリーは長時間低温下におくと、実がしまって美味しさが損なわれるそうです。なので、常温に置いておいて食べる30分前くらいに冷蔵庫に入れて冷やして食べるのが1番ですが、温度変化にも弱いので購入した時の状態も考慮するべきです。
例えば店頭で常温スペースに陳列されていたら、家に持ち帰ってあとも常温のまま。もし冷蔵スペースに陳列されていたのなら、家に持ち帰った後も冷蔵に。
コストコでは冷蔵スペースにあるので冷蔵庫の野菜室に入れるのが良さそうです。
乾燥も苦手なので新聞紙などで包むのも良いそうです。
コストコサイズで多くて2~3日で食べきれないという場合は冷凍保存もできます。
食べるときは自然解凍を完全にすると水分が流出して味も食感も悪くなるので、凍ったまま味わうのがおススメです。
冷凍庫から出してすぐはカチカチで固くて冷たくて、歯がキーンとしてしまうので少し溶けてきた頃が食べ頃。シャリシャリしてシャーベットみたいで美味しいです♡
普通は凍らせると甘味が低く感じますが、レイニアチェリーは口に入れて食べると「甘い!」と1番に感じました。反対に、生食の時の酸味はあまり感じなくなり、ブドウを凍らせたものにすごく近い感じがしました。
生食の爽やかな美味しさも大好きですが、冷凍チェリーの美味しさも捨てがたい!これはどっちも本当に美味しいです~♡
凍らせるなら新鮮なうちに冷凍庫に入れた方が良いので、購入したらすぐに生食用と冷凍用に分けて保存するといいかもしれませんね♪
レイニアチェリーのビジュアルはまさに絵にかいたような可愛らしさ。
旬の時にしか楽しめないこの可愛らしさをあちこちで堪能したいです♡
ちょうどお友達からロールケーキを頂いたので、レイニアチェリーを乗せてみました♪
う~ん♡可愛い♡
まだまだ楽しみたい!
今度はフラワーケーキレッスンの時に残ったクリームとカップケーキを使って。
チェリーのお花をバタークリームで絞って一緒にデコ。
レイニアチェリーが大きくて落ちそうです(笑)
種を取るときは、包丁で1周ぐるりと切り込みを入れて
両側を反対に回すとポコッと外れます。アボカドと同じ要領です。
私は生食がとにかく美味しかったので加工したりしませんでしたが、シロップ漬けにしたり、ケーキに入れたりするときは種があると食べずらいので取り外してくださいね~。
ガラスの器に盛りつけただけでも可愛い♡
しばしの間眺めていたい、もっと愛でていたい…そんなレイニアチェリー。
我が家では大人も子どももレイニアチェリーの美味しさにノックダウンされました。
次男は「お母さん、このチェリーはどうしてこんなに美味しいの?」と言いながら食べていたくらい。
出来ればまたおうちに迎えたいけど、次回はもう少しお値段下がっていないかな~。
ケーキとかスイーツ買うと思ったらこのお値段でもまた買えるかな(笑)
今回はカリフォルニア産のレイニアチェリーでしたが、カリフォルニア産でもこんなに美味しいのなら…ワシントン産だとどのくらい美味しいのだろう?すご~~~~く確かめてみたいです。
5月末~7月にかけてのわずかな期間にしかないです。お値段は時期によって変動するようですが、おそらくこれからお買い求めやすくどんどんなっていきそうです。とはいっても、他ではないくらいの安値なのでレイニアチェリーを欲しい!という方がいたらすぐにでもコストコへGO!
夕方には売り切れることも多いそうなので早めに行った方が良いですよ~。
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