黄ばみの正体は、酸化した皮脂汚れです。実は、洗濯物についた皮脂汚れは、洗濯洗剤や漂白剤だけでは、完全に落としきることができず、およそ2割~4割は、どうしても繊維の中に残ってしまうのです。
そして、洗濯と着用を繰り返す過程で、残った皮脂汚れが徐々に蓄積していきます。それが空気に触れると酸化して、黄ばみとなります。特に、湿度や温度が高い環境では、黄ばみができやすいので要注意です。
有機溶剤を使用するドライクリーニングは、皮脂汚れを落とすのが得意なので、クリーニングに出すと、真っ白になって戻ってきますよね。しかし、時間が経つと黄ばみが復活してしまう場合があります。実は、この黄ばみは、皮脂汚れが酸化したものではなく、繊維の奥に残ったタンパク質の汚れが酸化したものである場合が多いのです。
その場合は、クリーニングに出す際に「ドライクリーニング」と「水洗い」の両方をお願いしてみましょう。
洗濯物の黄ばみ落としの秘策のカギとなるのは、実は、普段の食器を洗う際によく使う、あの台所用洗剤になります。油汚れに強い台所用洗剤は、黄ばみの原因である皮脂汚れを落とすのにも絶大な効果を発揮してもらえるようです。
しかも手順は、以下のように、至ったシンプルです。
1.濃縮タイプの台所用洗剤大さじ1と粉末タイプの酸素系の漂白剤を大さじ半分と水大さじ2をよく混ぜ合わせます。
2.洗濯物の黄ばみに、歯ブラシなどで1で作った液体をよく塗りこみましょう。
3.そのままの状態で数分間放置します。
その後は、洗濯機に入れて、通常通りのプロセスで洗濯を行えばOKです。
また、洗濯物が全体的に黄ばんでいる場合は、つけ置き洗いをおすすめします。手順は、2リットル程度のお湯に、1で作ったペースを溶かして、その中に洗濯物をつけ込みます。10分程度つけ置きした後、お湯ごと洗濯機に入れ、通常の手順で洗濯すれば完了です。
上記の液体は、その都度作る必要があります。作り置きすると効果が望めなくなりますし、密閉容器などに保存すると、化学反応を起こし、容器が破損する怖れもあるためです。
洗濯物の黄ばみを防ぐためには、襟元や袖口など、皮脂がつきやすい部分に、あらかじめ洗濯のりを塗ってコーティングしておくという方法が効果的です。新品のワイシャツなど、おろしたての衣類の黄ばみ防止策としてぜひお試しになってみてください。
ライター:sion
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