押入れは、広くてたっぷりと物が入るために、いろんなものを詰め込んでしまいがち。気づくと、物置きと化してしまうことがよくあります。そうなると、どこに何があるのかわからなくなったり、奥の物を取り出せなくなったりして、出し入れに多大な時間がかかり、もはや収納スペースの役割を果たせません。
押入れが物置き化しやすいのは、奥行きが深すぎるためです。たっぷり入るのをよいことに、ついつい、奥へ奥へと押し込むことになりやすいのです。
この問題は、あらかじめ押入れの収納スペースを区切ってしまうことで解決します。このことこそが押入れ収納術の最大のポイントといえます。ではスペースの区切り方についてこれから一緒に見ていきましょう。
押入れには、天袋(最上部)と上段、下段の3つのスペースがあります。奥行きの深さを有効活用して、さらに手前と奥の2つにスペースを分けることができます。
これで、天袋手前、天袋奥、上段手前、上段奥、下段手前、下段奥の6つの収納スペースを確保できました。各収納スペースの収納のポイントは、以下の通りです。
・天袋 手前
取っ手つきのケースにまとめて入れてからケースごと収納します。高いところにあるため、重い物の収納には適していません。両手で抱えて問題なく持つことができる重さが一応の目安です。イベント用品、思い出の品、礼服、式服など、使用頻度が限られている物の収納に適しています。
・天袋 奥
最も出し入れしにくい場所です。踏み台があっても手が届きにくい場合もあります。基本的に予備用として、フリーの空きスペースにしておきましょう。
・上段 手前
最も出し入れしやすい収納スペースです。布団はもちろんのこと、普段よく使う物の収納に適しています。仕切りを作るとさらに収納スペースを増やすことができます。
例えば、棚を置き、その上に布団を収納し、棚の下にキャスター付きの収納ボックスを置くという方法がおすすめです。
・上段 奥
奥に収納したものは見えにくいですが、ラックなどで区切って、手前に収納できなかった小物・雑貨類やバッグ類を箱やボックスに入れてから収納しましょう。
下段 手前
アルバムなどの重い物の収納に適したスペースです。キャスター付きで引き出しや取っ手がついたボックスの中に、アルバムを入れて収納します。あるいは市販されている押入れラックや押入れワゴンを使用して収納するという方法もあります。
下段 奥
かがんで手前の物を動かさないと取り出せないため、シーズンオフの衣類や家電、普段あまり使わない物の収納に適しています。キャスター付きのチェストやワゴンを使用すると便利です。
こちらでご紹介した収納術をベースに、あとは自分流にアレンジしてみましょう。ただし、押入れは湿気がこもりやすいので、除湿剤を使用やこまめな換気をお忘れなく!
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