カーペットの表面に付いた汚れを取りたい時にはやはり掃除機が便利です。けれど掃除機の掛け方にもコツがあります。フローリングに掃除機をかける時と同じように、押したり引いたりして掛けても、あまりゴミは取れません。
カーペットの毛の流れに逆らうように、毛を立ち上げるように意識して、ゆっくり掃除機を掛けます。毛を立ち上げることで根元まで空気が入り、ゴミが取りやすくなります。一方方向からだけでなく、下から上、右から左など、全方向から掛けるようにしましょう。1㎡あたり20秒を目安に掛けてください。
普段の掃除機を掛けるペースよりもかなりゆっくり目でしっかり掛けることで、奥に入り込んだゴミまで吸うことができます。
掃除機でも取れないゴミには、ゴム手袋を使った掃除方法がおすすめです。薄手ではなく厚手のものを使用します。手袋を手にはめたら、あとはカーペットをなでるだけです。くるくると円を描くようになでます。これだけで面白いくらいゴミが取れますよ。軽くなでるだけで力も要りませんし、掃除機を掛けるよりも手軽にできるのでおすすめです。
ゴムには埃を吸着する性質があるため簡単にゴミを集めることができます。掃除機の様に騒音が出ないので、夜や音が気になる時にも掃除できるのが嬉しいですね。
ジュースやお茶をこぼしてしまってカーペットが汚れてしまった!なんてこともありますよね。カーペットに汚れが染み込んでしまうと、丸洗いしなければいけないイメージがありますが、洗濯しなくてもキレイにできる方法もあります。
まず、付いてしまった汚れを乾いた布などで吸い取ります。次に中性洗剤を水で薄め、雑巾に染み込ませます。洗剤の染み込んだ雑巾で汚れを叩きます。汚れが広がらないように、汚れの中央に向かって叩きましょう。擦るのではなく、トントンと叩いて汚れを浮き上がらせます。
汚れを拭き取ったら、キレイな水を染み込ませた雑巾で拭き、最後に固く絞った雑巾で洗剤が残らないように拭きます。
油溶性の汚れとは、卵や油性インク、マヨネーズ、ドレッシングなどの汚れで、水溶性の汚れのように水では落ちません。油溶性の汚れには除光液を使います。まずは乾いたタオルなどで汚れを吸い取ります。ここでも汚れを広げないために擦ってしまうのはNGです。次にキレイなタオルなどに除光液を染み込ませ、汚れ上に乗せて外側から内側に向かって叩き、汚れをタオルに移していきます。
汚れが移ったら薄めた中性洗剤を含ませたタオルで叩き、最後に固く絞った雑巾で洗剤を拭き取ります。除光液は揮発性、可燃性が高いので火気には十分注意して使用しましょう。
いかがでしたか?カーペットのクリーニングの料金は高めで、汚れる度に出すのはちょっと、と思いますよね。大きいものだと運ぶのも大変です。自宅でも汚れに応じて掃除方法を変えるだけで、簡単にキレイに掃除機を使う以外の方法があるので、ぜひ試してみてくださいね。
ライター:sion
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