洗濯機の洗濯槽は、洗剤の残りかすや、衣類から出たゴミなどが付着しやすい場所です。それらを餌にして雑菌が繁殖し、やがて黒カビとなって洗濯槽にこびりつくのです。たとえ新品の洗濯機でもお掃除を怠ると3か月後にはカビだらけになってしまう心配が。カビのつきにくいステンレス製の洗濯槽の場合も同様です。
黒カビも付着して日の浅いうちなら、容易に落とすことができます。しかし放置すればするほど一回のお掃除では落としきれなくなるので、気をつけましょう。
洗濯槽についた黒カビは、洗濯の際に衣類に付着する怖れもあります。それらの洗濯物を部屋干しした場合、部屋中にカビ菌をばらまくことになり、それらを吸い込むと健康を損ねるリスクも生じます。
洗濯機のお掃除のメインは、やはり洗濯槽のお掃除です。お掃除の手順は以下の通りです。
1.洗濯槽内にあるホコリやゴミを取り除く
2.洗濯槽内で目立つ汚れがある場合は、あらかじめ落としておく
3.ゴミ受けネットをざっと水洗いする
4.洗濯槽に50℃くらいのぬるま湯(お風呂の残り湯でも可))を一番上まで注ぐ
5.酸素系漂白剤(洗濯槽クリーナー)を投入する
酸素系漂白剤は、液体の場合は、500mlから1000mlを、粉末の場合は、500グラムくら洗濯槽クリーナーを使う場合は、取扱い説明書にある手順に従いましょう。
6.洗濯機の「洗う」のモードにして5回ほど洗濯機を回す
7.浮き上がった汚れをすくい取った後そのまま一晩放置する
8.翌日、6と同じ要領で洗濯機を回し、浮き上がった汚れをすくいとる
このプロセスは重要です。汚れがなくなるまで、数回繰り返します。このプロセスを飛ばし、汚れをすくいとらずにいきなり排水すると、排水管を詰まらせる怖れがあるため必ず行いましょう。
9.すすぎと脱水を行う
脱水の際に、要らないタオルなどを入れて、汚れの取り残しを付着させます。
10.衣類を入れずに水だけで洗濯を行う
11.フタを開けて乾燥十分にさせる
以上でお掃除は完了です。
1.塩素系の洗剤と一緒にしない
有毒ガスが発生する怖れがあるため厳守しましょう。
2.重曹が使えない場合がある
酸素系漂白剤の代わりに、重曹(粉末500グラムが目安)を使うこともできますが、稀に洗濯機によっては使えない場合があるので、説明書を確かめる必要があります。
3.マスクやゴム手袋を着用する
安全確保のためにマスクやゴム手袋を着用しましょう。
4.お湯の適温を守る
熱湯を入れると洗濯槽が壊れる怖れがあります。
洗濯機のお掃除の頻度を下げる工夫としては、洗剤を入れすぎないこと、すすぎをしっかり行うこと、洗濯後はすぐに洗濯物を取り出し、フタをあけて乾燥させる、洗濯物を入れて放置しない、などのことを心がけましょう。
ライター:sion
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