つわりの症状の中でも一番認知されている「吐きつわり」。吐き気など気持ち悪い状況が常に続き、ときには嘔吐してしまうこともあります。吐き気の強さや頻度、タイミングなど個人差が大きく、四六時中辛い吐き気が続き、1日に何回も嘔吐してしまう人もいれば、日によって吐き気を感じたり、吐き気の強さが変わったりする人もいます。
そんな吐きつわりの対策は、食べられないことを気にせず、食べられるものを食べること。食べられるものも個人差が多いため、いろいろと試してみるのが良さそうです。ポテトチップスなどのジャンクフードが不思議と食べられるといった人も多いので、妊娠中だからと敬遠せず普段あまり口にしないものも試してみるといいかもしれません。
でも、頑張って口にしてもすぐ嘔吐してしまい、食事がとれていないことや食事をとること自体にストレスを感じてしまう場合も。妊娠初期の胎児は母体に蓄えられた栄養で育つことができ、お母さんが食事をとれなくても赤ちゃんに与える影響は小さく、それほど心配する必要はないと言われています。栄養バランスや食事量、時間を気にせず、食べられるときに少量でも食べられるものを食べ、「いつかは終わる」という気持ちで精神的なストレスを少しでも軽減しながら過ごしましょう。
また海外では、吐きつわりで苦しむ人にビタミンB6の摂取を推奨している国もあります。ビタミンB6を多く含む食物とは、牛や鶏のレバー、赤身の魚、ピスタチオ・ピーナッツなど、バナナ等。吐きつわりの状況下で食事によってビタミンB6を摂取するのは難しいというのであれば、無理してとらなくても。産婦人科や薬局で相談のうえ、ビタミンB6が配合されたサプリメントを試してみるのもいいかもしれませんね。
常に吐き続けて水分も受け付けない、体重減少も著しいなど、かなりひどい場合は、脱水症状などのリスクもあるため、我慢しすぎず産婦人科に相談してみましょう。
「食べつわり」は、何か食べているときは比較的楽になるけれど、食べていないときや空腹を感じたときに吐き気を強く感じる症状です。楽になるからといって食べていると、妊娠中の体重管理が難しくなり、その後の出産までの生活に影響してきます。食べ過ぎで妊娠糖尿病を引き起こしたり、難産になったりしないよう、体重増加をケアしながら乗り切らないといけません。
そんな食べつわりの対策のひとつとしては、1回あたりの食事量を減らし、1日5回以上など小分けにして食事をとることで、空腹を感じる時間を短くするという方法。それでもお腹が空いて気持ち悪さを感じる場合は、昆布や小魚、寒天ゼリーなど、カロリーをあまり気にせず間食できるものを常備しておくと安心です。また、夕食をとってから寝るまでに時間が空くと、寝る直前に吐き気をもよおしてしまい眠れなくなる可能性があります。そんな場合は、低カロリーの春雨スープなどを口にすることで、吐き気を軽減するとともに、体を温め眠りにつきやすくできる効果も期待できるかもしれません。
「においつわり」は、今まで気にならなかったにおいを不快に感じ、気分が悪くなってしまう症状です。ご飯の炊けるにおいで気持ちが悪くなるという話は、よく聞きますよね。他にも生臭いにおい、食事が焼けるにおい、冷蔵庫内のにおいなど、食事に関するにおいが代表的に聞かれますが、中には今まで使っていたシャンプーの香り、たばこのにおい、仕事場のフロアのにおい、スーパーのにおい、旦那さんのにおいなど、不快に感じるにおいの対象は人によって様々です。不快なにおいで食事ができなくなったり、嘔吐してしまう人も。
そんなにおいつわりの対策は、不快に感じたにおいをできるだけ避けること。マスクやタオルハンカチで鼻と口元を覆うことで軽減できます。また温かいものは冷たいものに比べるとにおいが強いので、食事は冷ましたものや冷たいものを試してみてください。辛い期間は料理をなるべくしないで済むよう、旦那さんには外食してもらったり、食事宅配サービスを利用してみるのもいいかもしれません。
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