「日本は子どもを『産みやすい』国に近づいているか」、また「日本は子どもを『育てやすい』国に近づいているか」という質問では、どちらの質問も7割以上の人が「(どちらかといえば)近づいていない」と回答。子どもの人数別で見ると、子どもの人数が増えるにつれ、「近づいている」と答える人が多いことも分かった。
働き方について、「時短勤務やテレワーク(在宅勤務)といった多様な働き方を自由に選びたいか」という調査では、女性の82.3%が選びたいと回答。また、「子育て期間の働く時間や場所を自由に選ぶことができれば、もう一人子どもを持ちたいか」という質問には、全体の63.6%、子どもが1人いる人では77.0%が「持ちたい」と答えた。
「妊娠や出産、子育てに関する制度と企業風土が整っていれば、働き続けたいか」という質問には働くママの87.4%が「働き続けたい」と回答。一方で、産休や育休の取得で上司や同僚の目が気になると回答した人もそれぞれ3割前後いた。実際に育休を取得する際に、重要だと感じる理想の条件については、「保活問題がない」、「職場から孤立しない」、「キャリアのマイナスにならない」などの声が上がった。
「持ちたい理想の子どもの合計人数」については、全体の51.5%が「2人」、25.4%が「3人」と回答し、2人以上を理想としている人は79.9%だった。これは調査開始以来、最も多い数字だ。さらに、家計の見通しや仕事等の環境、年齢等から第二子以後の出産をためらう『2人目の壁』についても、存在すると回答した人は全体の74.5%で、高い状況が続いている。
『2人目の壁』を感じる理由は、「経済的な理由」がフルタイムママ・パートタイムママ・専業主婦ママともに1位。2位は「仕事上の理由」と答えたのがフルタイムママとパートタイムママで、「制度が不十分」、「仕事が忙しく両立する余裕がない」、「給与が少しでも減るのが困る」などの答えが上がった。専業主婦ママの2位は「第一子の子育てで手一杯」で、3位は「心理的な理由」と続いており、立場によりさまざまな理由を抱えていることが分かった。
オランダは現在、世界一子どもが幸せな国と言われているが、1990年代にオランダ経済が低迷したことによって将来への不安が募り、出生率は1.46まで下がった。官民一体となった「働き方改革」で様々な取り組みによって制度と風土が変わり、現在では女性の就業率は70%に達し、高齢者の就業率も飛躍的に向上した結果、出生率は1.7まで回復してる。
【引用元記事】
https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-1023/
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