生乾きとは、洗濯物を干したのにしっかり乾いていない状態のこと。洗濯物が生乾き状態だと、特有の嫌な臭いを発します。誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
この嫌な臭いは、水分を含んだまま時間が経ってしまったり、汚れや汗などが落ちていないことで雑菌が繁殖してしまったことが原因。汗をかいた服を何日も放置していると、同じように雑菌が繁殖し、生乾き状態と同じような嫌な臭いを発してしまいます。
除菌を確実に行いたい場合は、酸素系漂白剤でつけ置きした後に洗えば、生乾きの臭いの対策になります。最近では「部屋干し用洗剤」が販売されており、そのほとんどに酸素系漂白剤が含まれています。洗剤を買うときにチェックしてみましょう。
お風呂の残り湯には雑菌が多く含まれており、生乾きの臭いの原因になります。特に洗濯物を部屋干しするときは要注意。洗濯機で「洗い」のときは風呂の残り湯でも大丈夫ですが、「すすぎ」のときは水道水を使うようにしてください。
洗濯をするときに重曹を使うと臭い対策になります。40℃程度の体温より少し高い温度のお湯を溜めて、水量10Lに対して大さじ1杯程度の重曹を溶かしておきます。あとはいつも使用している洗剤を入れて洗濯してください。重曹に消臭効果があるのはもちろん、臭いの元になる皮脂汚れを落としやすくしてくれる効果があるので臭いを抑えることができるんです。皮脂汚れが落ちると、白いものはきれいな白に、色や柄物の洋服は色鮮やかに仕上がる嬉しい効果も。
洗濯物を素早く干さないと、また雑菌が繁殖してしまいます。洗濯後は、素早く干しましょう。より確実に雑菌対策するためには干し方も大切。できる限り洗濯物の表面積が外気に触れるように干すことがポイントです。ハンガーもできるだけ太めのハンガーを使うようにすると、中の部分も風通しがよくなり、速く乾きます。
また、風が最も洗濯物を早く乾かします。部屋干しの際は風がないので、扇風機で風を作り出し、洗濯物を素早く乾かす工夫をしましょう。
宅配ネットクリ−ニング「リネット」のクリーニング師。大学卒業後、クリーニング会社に就職、独学でクリーニングの研究を続け、0から叩き上げで工場長に就任。2014年に、12年を超える豊富なクリーニング現場経験から、宅配ネットクリーニング「リネット」を運営するホワイトプラスにスカウトされ、同社品質責任者に就任。現在はリネット専門工場の品質向上のため、厳しい指導にあたる。
※※洗濯機の除菌をしておくことも大切※※
洗濯機も放っておくと、タンク内にカビや雑菌が繁殖していきます。カビや雑菌が繁殖した洗濯機で洗濯物を洗えば、いくら洗い方や干し方を工夫しても菌が増殖してしまいます。洗濯機を使用した後は、ふたは閉めず、乾燥しやすい状態にしておくことが大切です。
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