FinTech(フィンテック)とはお金(Finance・ファイナンス)と技術(Technology・テクノロジー)から造られた言葉で、「テクノロジーを使ってお金の習慣を便利にすること」を指しています。
日本では2016年をFinTech元年とする特集などもあり、なんとなく最近よく言葉を耳にすると感じている人もいるかもしれません。
具体的には、一般家庭でも恩恵が受けられるサービスとして「家計簿アプリ(MoneyForward、Moneytreeなど)」が主なものでした。
レシートを写真に撮ったり、電車で移動中にもスマホを立ち上げて記帳ができることはもちろん、銀行口座やクレジットカードの使用履歴などと連携して自動で家計簿を作成する「アカウントアグリゲーション」は、まさにIT技術で実現されている機能といえます。
2017年はさらに家計を支えてくれるサービスが充実しそうです。
例えば、一定のルールに基づきお買い物の端数を貯金する、おつり貯金(finbee)。一日の目標歩数を到達しなければ、自動的に貯金を行うなどの機能もありゲーム感覚で貯金を行うことができます。
みんなで食事に出かけた時など、割り勘をアプリで行うサービス(LINE Pay、paymo、Kyash※2017春~)もあります。
通常、割り勘を行う際、現金でお金を集めるか、幹事だけクレジットカードを使って、集金は現金で行うかと思います。割り勘アプリを使えば参加者全員が電子マネーやクレジットカードを使って支払いができるため、支出の履歴をデータで残したい人や、支払でポイント還元を受けたい人にとっては嬉しいでしょう(現金として引き出す際は手数料がかかることがあります)。
キャッシュカードをなくし、アプリで表示するバーコードを照らしATMでお金を引き出せるサービスも、セブン銀行ATMとじぶん銀行の提携で2017年春からスタートします。
今までは一般家庭にとっては少し縁遠いイメージのあったFinTechですが、少しずつもっと身近に便利を実感させてくれそうな動きが進んでいます。
新しいサービスを活用し、お金と快適に付き合える習慣を築けると嬉しいですね。
風呂内亜矢 ファイナンシャル・プランナー
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、宅地建物取引士 IT企業に勤めていた26歳のとき、貯金80万円で自宅用としてマンションを衝動買いしたことをきっかけにお金の勉強と貯金を始める。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『貯金80万円、独身の私にもできた! 自宅マンションを買って「お金の不安」に備える方法』『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』がある。
【引用元記事】
https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-0827/
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