FPがおすすめする節約術! 見直すと削減効果が高い「無駄な固定費」とは

FPがおすすめする節約術! 見直すと削減効果が高い「無駄な固定費」とは
投稿日: 2017年3月31日 更新日: 2017年3月31日
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ARUHIマガジンは“あなたの「住生活」を応援する”をコンセプトに、家探し...
Q.子どもの教育費を考え、貯金のために、食費を減らしたり、電気を使う量を減らしたり、と節約を心がけてきましたが、なかなかうまく貯金ができずにいます。
FPならではの節約術があれば教えてください。(30代/女性/主婦)

支出を減らす

貯蓄を増やすには、基本的には、「支出を減らす」、「収入を増やす」、「お金に働いてもらう(運用する)」、3つの手段しかありません。

その中でも実は一番簡単で効果が確実に出る方法が、「支出を減らす」ことです。

すなわち、自分のお金の使い方を見直しして、支出の無駄を退治することが非常に大切と言えます。

「支出を減らす」には、ふるさと納税や生命保険料控除、確定拠出年金の所得控除といった「税金の優遇をうまく活用する」方法、デパートの友の会、電子マネーの活用といった「お金の使い方を整理する」方法、など様々ありますが、「固定費を減らす」ことも効果的。

ここでは、「無駄な固定費を減らす」について見てみましょう。

家計の支出は、毎月その金額が変動する「食費」「娯楽費」「被服費」「光熱費」などの「変動費」と毎月決まった金額がかかる「家賃」「通信費」「保険料」「住宅ローン」などの「固定費」に分かれます。

「変動費」を節約するということは、外食の回数を1回減らす、できる限り安い商品を買う、など、いわば生活の質を落とすことや、我慢をすることです。

結果、ストレスが貯まり、長続きしない、反動で衝動買いをしてしまう可能性があります。

一方で、「無駄な固定費」はひとたび削減すれば、その先ずっと継続して自動的に節約できるのです。

もちろん、削減した分を無駄に使っては意味がないので、削減した分を教育資金として貯めるなど目的を決めた貯金に回すことは忘れずに!

見直すと削減効果が高い「固定費」

見直すと削減効果が高い「固定費」

1.保険料の見直し
独身の場合は高額な死亡保障は不要ですし、高額療養費制度がある日本では、基本的には高額な医療保険は必要ありません。また、会社のグループ保険が活用できれば同じ保障で保険料の削減にもつながります。

特に、入社時や知人から勧められるままに加入している保険がある方は、一度、自分にとって本当に必要な保険に適正に加入しているか、見直しをしてみてください。

2.携帯やスマホのオプション、料金見直し
スマホや携帯電話、インターネット契約の見直しをする、使い方を変えるのも一つの手です。

使い方や契約内容を見直すと大幅な通信費削減につながることも。

3.住宅ローンや家賃の見直し
より低金利の住宅ローンに借り換えをすることも考えてみましょう。

賃貸住宅であれば、契約更新時などに家賃交渉をしてみるのもひとつです。

ただし、家賃交渉をする際には、近隣地域や同じマンションの賃料などを調べたうえで、適切に交渉をしないとトラブルのもとになるのでご用心。

4.電気のアンペアを見直す
月々の電気料金の「基本料金」は、契約アンペアに応じて決まっています。

アンペア数を下げることで基本料金が下がるだけでなく、電気の使い方を見直すきっかけにもなります。

アンペア数は分電盤や電気使用量のお知らせなどで確認しましょう。

なお、アパートやマンションなどでは、所有者や管理人の承諾が必要な場合がありますので、あらかじめ確認が必要です。

5.ATMや振込手数料がかからない金融機関を活用
ATMや振込手数料は積み重なると大きな負担。

ほとんど利息がつかない時代には、振込手数料やATM手数料がかかることは命取りです。

コストが安い金融機関をメインバンクとして、そこから振込や貯蓄口座に振り分けることも対策のひとつです。

6.近くの図書館をうまく活用することで、定期購読の新聞や雑誌代の削減
この他にも、1か月だけでもいいので家計簿をつけてみるのも効果的。

ダイエット方法のひとつに自分の食べたものをすべて書きだす、というのがあるように、自分が何にいくらお金を使っているか、すべて書き出してみるのです。

すると、食費の割合が高い、コンビニでのついで買いが多い、など自分のお金の使い方の傾向と無駄が見えてきます。ご自身のお金の使い方を見直すきっかけにもなるかもしれませんね。

執筆者プロフィール

金子千春 ファイナンシャル・プランナー
千春コンサルティング事務所 代表
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、1級ファイナンシャル技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー
新生銀行を経て2004年より独立。ライフプランや住宅ローンセミナー、個別相談、宅建講師、企業の従業員向け投資教育、小中学校や児童館での金銭教育など、「知らないで損をする」ことのないようにという観点から、講師や執筆を中心に活動中。

【引用元記事】
https://magazine.aruhi-corp.co.jp/00000190/


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