猫の血液型にはO型はありません。A型、B型、AB型のみ。そしてほとんどの猫がA型です。アメリカンショートヘアの場合では100%がA型 だといいます。
猫種に関わらず、1986年に日本の猫299頭を調査したところA型=90.3%/B型=9.7%/AB型 =0% だったことがわかっています。
海外でも、2014年、カナダのケベック州に生息する207頭の猫を調査したところ、A型= 95.2%/B型=4.4%/AB型=0.48% という結果でした。
2012年、中国の北京に生息する262頭の猫を調査した時も、A型=88.2%/B 型=11.4%/AB型=0.4% という結果だったそうですから、「猫のほとんどはA型」と言って良いでしょう。
しかしB型が25%以上という猫種もいます。
・ブリティシュショートヘア
・コーニッシュレックス
・デボンレックス
・エキゾチックショートヘア
・ラグドール
・ターキッシュアンゴラ
・ターキッシュバン
などの猫種は確率的に4匹に1匹はB型です。
「新生子溶血」という言葉をご存知ですか?
これは子猫と母猫の血液型の組み合わせが悪いと、生まれたばかりの子猫が母猫の母乳を飲んだとたん、血液中の赤血球が 破壊されてしまうという恐ろしい現象を指します。
新生子溶血は、B型の母猫がA型の子猫に対して 初乳(出産を終えてから数日間だけ出 す期間限定の母乳 )を与えると発症します。
子猫が生まれてから最初のの24時間は、腸からの初乳の吸収が通常より活発なため注意が必要です。
ただ、この「新生子溶血」の症状は子猫によってほとんど無症状の場合もあります。100%B型の母猫から生まれたA型の子猫が危ない訳ではありません。
しかし、重度の「新生子溶血」の場合、子猫は何の兆候もないまま「突然死」してしまうケースがあるそうです。
いかがですか。子猫の突然死。昨日までは元気だったのに。どうして死んじゃったの…。という悲しい経験をされた方もいるはず。
新生子溶血は発症してしまうと子猫は徐々に元気がなくなり、黄疸や血尿と言った症状が現れます。
この新生子溶血の治療は非常に困難。もし自分の愛猫はB型のメス猫の場合、子供は作らない、もしくは出産するときはオス猫もB型にした方が安心です。
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